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家に着いて、メイが居るリビングのドアを開ける瞬間はハラハラしますが、この日は僕の顔を見るなり鳴いて迎えてくれました。 2024.3.7 ご飯はまったく食べませんが、水だけはちゃんと飲みます。 今日でご飯を食べなくなって6日目。 正直言って、食べなくなったらこんなに長くは持たないと思っていたので、毎日とても驚いています。 今日も仕事でしたが、帰宅してからは食事の時間以外はずっとメイと一緒。 この3連勤は仕事中メイのことがずっと心配で辛かったです。 明日はやっと休みなので、メイの傍でのんびり過ごすつもりです。 2024.3.8 ちょうど3日ぶりによく晴れました。 メイはもうかなり衰弱していて自力で歩くのは大分辛そう。 とりあえずいつもひなたぼっこをしていた場所にメイを置いてみました。 たまに僕を呼ぶように鳴きますが、食べ物はもちろん食べないし、水も飲まないので、何をしてほしいのか分からず。 ただただ傍に居ることしかできません。 2024.3.9 前日の夜、いつものように一緒に布団で眠っていたメイが、布団から出ていき、冷たいフローリングの上で眠り始めました。 メイの傍に布団を移動させて僕も近くでメイを撫でながら寝ましたが、今度は段ボールの箱に入って寝始めました。 猫は最期のときが近くなると見えないところに隠れるというので、とうとうそのときが来たのでしょうか。 この日も仕事だったので、家を出るときは、これが最後になるかもしれないと思い、メイにこれまでの感謝の気持ちを伝えてから仕事に行きました。 しかし、仕事を終えて帰宅してみたら今日もしっかり生きてました。 もう会えないだろうと思って少し泣きながら仕事をしていたので、また会えて本当に嬉しいです。 2024.3.10 昨夜もメイを布団の中に入れて一緒に寝たところ、また途中でメイが別の場所に移動しようとしました。 でももう立つことが出来ないみたいで、前足だけで這って歩いていて、布団の上ではなんとか移動できたものの、フローリングでは滑って進めなくて困っていて、結局また布団の中に入れたら、諦めてもう一度眠りました。 もう自分の力だけでは移動することすらできないのかと思うと、とても不憫に思います。 僕はまた仕事なので、さすがに今日こそ無理かもなと思いながら、また出発前にメイに思いの丈をしっかり伝えて泣きながら出勤。 ところが仕事を終えて帰宅してみると、今日も無事に再会できました。 もうトイレにも行けないので、今日からはおむつを着けています。 メイががんばって毎日生き延びてくれているおかげで、僕も少しずつ心の準備ができてきたというか、最初の頃と比べると精神的に大分落ち着いてきました。 メイの生命力には驚かされっぱなしですが、毎日少しずつ衰弱していく姿を見るのも辛く、もう無理してがんばらなくていいよという気持ちにもなります。 あとはできるだけメイに寂しい思いをさせないようにしながら、安らかな最期を迎えてくれることを祈るのみです。 2024.3.11 今日と明日は仕事が休みなので、メイと一緒に家でのんびり過ごしました。 天気が良かったので、メイが眠っている間に1時間だけ近所の丘を走って帰ってきたら、寝床から50センチぐらい離れたところの床で倒れて眠ってました。 どうやら頑張って這って移動しようとして、途中で力尽きたみたいです。 明後日からはまた僕も仕事で、日中は家に誰も居なくなってしまうので、メイが一人のときに冷たい床の上で動けなくなったらと思うと、とても心配です。 昼頃からはメイを窓辺に移動させて日向ぼっこさせて、僕もその横でお昼寝。 メイの体力はどんどん落ちていますが、一昨日ぐらいから少し調子が良くなったみたいで、体を支えてあげれば自分で水を飲むようになりました。 またよく鳴くようにもなったし、心なしか表情も明るくなってきたような気がします。 しかし相変わらずご飯は何をあげてもまったく食べません。 2024.3.12 今日も一日メイと一緒に寝っ転がって、映画を見ながら過ごす。 暇すぎて3本も映画を見てしまいました。 ちなみにメイは何日か前から左目がダメになってしまったみたいです。 たまにメイがか細い声で鳴くので、その度に一時停止してメイに語りかけ、水を飲ませたりおむつを替えたり。 メイが場所を移動したそうなときは、メイの下半身を持ち上げてあげれば、前足で進みたい方向に進んでいくので、なんとか好きな場所に移動することもできます。 今日はあまり調子が良くなかったみたいで、虚ろな目で半開きの口でぐったりしていることが多く、生きているのか心配になってメイの呼吸を確認することが何度もありました。 横たわって呼吸しているだけの時間が長くなってきましたが、ときおり助けを求めるようにか細い声で鳴くと、こんな状態なのになんて可愛いんだろうと、胸が締め付けられるような気持ちになります。 2024.3.13 僕の連休も終わり、また今日から仕事です。 今日までメイが生き延びてくれていることは、もちろん嬉しいのですが、しかしまた瀕死のメイを置いて仕事に行かなければいけないというのは、本当に心が苦しい。 以前一緒に働いていた人で、ペットの具合が悪いから在宅でできる仕事に転職すると言って仕事を辞めていった人が居ますが、今ならあの人の気持ちがよく分かります。 メイはまだ少しだけなら自力で移動することができるので、メイが気に入っている3パターンの寝床を密着させて、水を多めに飲ませてから仕事に出発。 今日の朝も、力のない表情でゆっくり呼吸を続けるだけで、さすがにもう今日一日は持たないだろうと思って玄関のドアを閉めましたが、仕事が終わる頃の時間になってくると、やっぱりどうしてももう一度メイに会いたいという気持ちが強くなり、今日も定時であがらせてもらって走って家に帰りました。 そしたら今日も生きていて、メイを抱きしめながら嬉し泣き。 また夕飯を食べ終わってからはずっとメイと一緒に寝て過ごしました。 メイの状態は相変わらずですが、とりあえず今夜もメイと過ごせることを、本当に有難いと思います。 2024.3.14 今日も昨日と同じように、メイを家に一人残して仕事に向かいました。 メイはもうただただ静かに呼吸を繰り返すだけです。 たまに顔を上げることもありますが、顔を上げている間はずっとプルプルと震えていて、とても大変そうな感じです。 この日は職場の人員的にも余裕があったので、昼休憩回しが終わったら早退させてもらおうと思ってました。 しかし仕事が始まってみるとすごく暇で、暇だとメイのことばかり考えてしまい、涙が溢れてきて仕事ができる状態ではなかったので、始まって1時間ぐらいで早退させてもらいました。 帰宅してしばらくメイと一緒に寝て、昼過ぎからはメイに日向ぼっこをさせる為に、布団ごと窓辺に移動。 久々の日向ぼっこで気持ち良いのか、スース―と寝息を立てて穏やかな顔で眠っていました。 僕はメイの傍で見守ることしかできませんが、それでも今日この寝顔を見られて、早退してきて本当によかったと思いました。 快く早退させてくれた同僚たちに感謝です。 日向ぼっこの後は、僕の腕枕でお昼寝。 メイが熟睡しているところを見計らって、途中で腕を抜いて筋トレを始めましたが、すぐに気が付いて高くて弱い声で鳴くので、セット間ごとに腕枕をしてメイを寝かしつけて、6セットのトレーニングを終えるのに2時間ぐらいかかりました。 でもメイが鳴く度に、腕枕をすると鳴き止んでまた眠りだすので、僕が傍に居ることでメイも喜んでくれているのかなと感じて、とても幸せでした。 2024.3.15 メイが何も食べなくなってから、今日で2週間。 今日は仕事がお休みなので、メイの傍に一日中居ました。 相変わらずメイはずっと横になっているだけですが、すぐ近くで見ていられるだけで、とりあえず僕の心は平穏を保つことができます。 水だけは欲しがるので、メイが水を飲みたそうな素振りをしたら、スポイトで口の中に水を入れるのですが、もうそれすらも辛そうで、水を飲んだ後は苦しそうに大きく呼吸をします。 さすがにもうあと何日もは持たなそうですが、残りの時間をできるだけ快適に過ごしてほしい。 そんな思いで今日も日向に布団を移動させたり、僕の腕や手を枕にしたり。 明日からまた仕事ですが、カミさんが休みで代わりにメイを見てくれるので、今度は仕事中に泣き出して帰ることのないように頑張りたいと思います。 2024.3.16 朝起きたら、寝床のメイの口元の辺りに血が付いていました。 口の中が不快なようで、頻りに舌を出して口を動かしていて、昨日まではその素振りを見て、水が欲しいんだなと思って水を飲ませていましたが、今朝は水を飲ませたらすごく辛そうにしていました。 どうやら昨日から、水が欲しくて舌を出していたわけではなかったということに気が付き、ものすごく申し訳ない気持ちになりました。 メイの口の中で何が起きているのか分かりませんが、口の中が血で赤く染まっていて痛々しく、もう水を飲ませることもできません。 今度こそ本当に、メイの生きている姿を見る最後になるかもしれないと思い、しっかりお別れの挨拶をして、後のことをカミさんに託し、仕事に向かいました。 そして10時間後に帰宅したら、まだメイは生きてくれていました。 しかし、もうメイはほとんど意識がない状態で、いくら呼びかけても何の反応もなく、唯一動くのは、たまに全身が痙攣するときだけです。 とうとう最期の時が近づいているのを感じ、メイの手を握ったり、体をさすったりしながらメイの名前を呼び続けました。 ごく稀にメイの意識が戻り、少し鳴いたりすることもありますが、意識が戻っている間はやっぱり苦しそうです。 意識が戻った瞬間は嬉しいですが、メイは苦しそうにしているし、またすぐに意識がなくなっての繰り返しで、見ていて本当に辛い。 2024.3.17 3月17日の昼頃、メイが永遠の眠りにつきました。 昨夜もメイと一緒に眠りましたが、メイは時々起きて鳴いたり、痙攣したりを夜通し繰り返していました。 朝になっても容態は変わらず、次第に痙攣の頻度が多くなっていき、痙攣するたびにメイが苦しそうな表情をするので、もう早く楽になってほしいと思いながらメイの体を撫で続けましたが、やがて仕事に出ないといけない時間になり、メイをカミさんに託して仕事に出発。 メイの様子はその後も変わらず、僕が出発してから4時間後に息を引き取ったそうです。 帰宅してメイの亡骸と対面したときは涙が止まりませんでしたが、ここ2日間ぐらいのメイはとても苦しそうだったので、静かに眠っているようなメイの顔を見て、少しホッとした部分もあります。 メイのことを応援してくれていた皆様、本当にありがとうございました。 猫たちと僕が一緒に映っている写真はほとんどないのですが、この写真は13年前に、当時一人暮らしだった僕の家に友達が遊びに来たときに撮ってもらったものです。 当時は僕が28歳で、メイとるぅはまだ2歳。 本当に長い間一緒に暮らしてきて、僕には猫たちとの楽しい思い出がたくさんあります。 もうメイもるぅも居なくなってしまって、これから先の人生を楽しく生きていけるのかは、少し心配です。 過去のナイスキャッツメニューへ |