裏同心ルンゼ
MATSUと裏同心ルンゼに行ってきました。
氷結状況が心配だったので、ネットで他の人の記録を色々とチェックしましたが、一週間前に行った人の記録だとF3が凍ってなくて途中敗退したりしていたので、若干の不安はありましたがとりあえず行ってみることにしました。
美濃戸口から赤岳鉱泉までの道には全く雪がなく、大同心にも雪はついてなくて黒々としていて、とてもアイスクライミングができるような雰囲気ではありませんでしたが、赤岳鉱泉を過ぎて2つめの沢筋に入っていくと、沢床は薄く凍っていて、しばらくすると奥の方にF1が見えてきました。
F1は一応凍ってましたが、見た感じはかなり薄く、氷の後ろを水が流れている感じでした。
ここはとりあえずMATSUにリードで登ってもらって、僕はフォローで登りましたが、氷にアックスを打ち込んでみると、サクッと良い感じにピックが入る状態で、意外と薄さは気にならずに気持ちよく登れました。
F2も同じような感じで、見た目は薄くシャバシャバな感じでしたが、快適に登れました。
F3。
一週間前に登った人の記録だとF3は登れなかったみたいですが、しっかり凍ってました。
小さな氷柱状の氷がたくさんあって、登っているとアックスのリーシュがすぐ引っかかってしまって登り辛かったです。
F3を過ぎると、凍ったナメの後にF4、F5と続き、規模は小さいですが氷の回廊っぽい感じになってます。
最後のF5だけ僕がリードで登攀。
F5を登ったところでロープをほどいて、そこから右上して大同心の基部へ。
F5をの上あたりから風が強くなって、寒さで唇が動かなくなったり、指先が痛くなったりしましたが、ここまで来たら後は大同心稜を下るだけなので、少しの間寒さに耐えて、下り始めて樹林帯に入ったら唇もスムーズに動くようになりました。
とりあえずちゃんとF5まで登ることができて良かったです。
裏同心ルンゼはアプローチが簡単だし下降もすぐなので、気軽に行けてシーズン初めに登るにはすごく良いと思いました。
これまでアイスを登るときは、アイゼンを蹴り込んでも立てている感じがしなくて、いつ外れるかも分からないという怖さが常にありましたが、今日は傾斜も緩かったおかげで落ち着いて登れて、蹴り込んだ後に重心を前に動かして前爪に立つ感じも何となく分かってきました。
アックスを振るのも、最初の頃に比べたら大分無駄な力を使わなくなってきた感じがあり、今回は前に裏同心ルンゼを登ったときよりもかなり簡単に登れたような気がします。
アイスも少しずつですが上達している実感はあるので、今シーズンあたりはそろそろ、南沢大滝あたりのちゃんとした氷瀑にチャレンジしてみたいと思っております。
ちなみに前回裏同心ルンゼに行ったのは4年前の12月17日でしたが、帰宅してから前回の記録を見てみたら、氷瀑の状態が今回とは全然違くて驚きました。
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