大同心南稜


2026年3月9日(月)
3月の会山行で大同心南稜に行ってきました。

今回は2パーティに分かれて大同心南稜と小同心クラックを登り、僕は黒さんとKさんと3人で大同心南稜を登ります。

僕らのパーティは7時頃に赤岳山荘の駐車場を出発して、8時半に赤岳鉱泉に到着。
小同心クラックの方が時間がかかるので、梅さん率いる小同心パーティは僕らより大分早く出発していきました。



アプローチは大同心沢から大同心稜を登っていきます。
樹林帯を抜けると大同心が目の前に見えてきましたが、雪や氷が全く付いておらず、3月上旬とは思えないほど黒々としています。
左のスカイラインが北西稜で、右側の日が当たっている壁が南稜です。

大同心稜は今まで裏同心ルンゼを登った後の下降でしか歩いたことがありませんでしたが、登ってみるとかなりの急登で、赤岳鉱泉から大同心の基部まで1時間半ほどかかりました。




大同心の基部に着いてから右に回り込んで歩いて行き、南稜の取り付きを探します。
歩いている途中でステンレスのハンガーとリングボルトが1個ずつ打たれている所がありましたが、そこを無視して奥の方へ歩いていきました。



バンドの突き当たりまで歩いて凹角状のところを一段上がって、そこから緩い斜面を左上していったら岩壁に取り付きやすい場所があったので、そこから取り付くことにしました。



まずは僕のリードで1ピッチ目の登攀スタート。
ちょうど写真の僕が居るところにビレイ点っぽくボルトが2つ打ってあり、そこから下の方にピカピカのハンガーがいくつも打ってありました。
どうやら本来の南稜の取り付きはもっと下の方のようで、さっき基部を歩いているときに見つけたボルトのところみたいでした。

写真の位置でピッチを切ると、次のピッチの都合が悪そうなので、左に回り込んだところのでピッチを切りました。



1ピッチ目の核心部を登るKさん。

今回は一応冬期登攀のつもりでアックスを2本持って来てましたが、壁の状態は無雪期と全く変わらないので、アックスは全く使わずグローブとアイゼンでの登攀となりました。
しかしこの日は気温だけは冬並に低く、ヤマテンの予報では赤岳の最低気温はマイナス16度、日中の気温はマイナス9度。
時折風が強い場所はあったものの、南稜の登攀中はほとんど風の影響は受けませんでした。



2ピッチ目はトップを交代して黒さんがリード。
傾斜は強いですが、妙義山みたいな感じの壁でドアノブ状のガバがたくさんあって快適に登れます。
このピッチは真っすぐ長く登れて、一番楽しいピッチでした。



3ピッチ目はほとんど歩きで、ドームの基部まで。
ドームはカンテの辺りをアブミを使って登るⅣ級A1のピッチだそうですが、今回は登らずドームの基部で終了としました。

登攀終了時点で時刻は12時50分。
余裕があれば大同心の頭まで歩いて行こうかと思ってましたが、ちょうど3ピッチ目の終了点からそのまま懸垂で降りれそうだったので、そのまま下降することにしました。



てっぺんまでは行けませんでしたが、ドームの基部からでも素晴らしい展望が広がり、雪を被った山々が綺麗でした。



下降の途中で小同心の方を見たら、ちょうど小同心の頭のところに人が立ってるのが見えました。
遠すぎて声は届きませんでしたが、どうやら梅さんだったみたいです。



懸垂下降2回でだいたい取り付きの辺りまで降りられて、そこから少し歩いて大同心の基部へ。
下降開始から1時間ほどで基部まで降りられました。

そこからはまた大同心稜を降りて赤岳鉱泉まで行きましたが、この辺りから僕はまた高山病の症状が出てしまい、頭痛と吐き気がして辛かったです。

いつも高山病になるのは水分不足のせいだと思っていたので、今回は前日の仕事中にアクエリアスを2リットル飲んで水分をたっぷり蓄えていました。
そして前夜の就寝の際には睡眠導入剤を使ったおかげでぐっすり眠れて、当日の体調はバッチリ。
行動中にもちゃんと水分を摂れるように、今回はワンタッチの小さめの保温ボトルを使って、小休止の度に温かい飲み物を飲むようにして、できるだけの対策はきちんとやったつもりだったのに、それでも高山病になってしまったのはショックでした。

Kさんから頭痛の薬をもらって、歩き続けているうちに症状は治まり、無事に16時半頃に赤岳山荘の駐車場に到着。



下山後のメシは黒さんイチ押しの小淵沢駅近くにあるジンギスカンのお店へ。



焼肉屋のように自分で焼いて食べる生ラム定食がすごく美味しかったです。
タレがまた良い味でご飯が進むのですが、コメの量が少ないのが玉に瑕でした。

18時過ぎに梅さんのパーティも無事に下山の連絡が来て、会山行は無事に終了。
今回は冬季登攀と言ってよいのか微妙なコンディションでしたが、いつか登りたいと思っていた大同心を登れて楽しかったです。
もっと雪や氷が付いて冬らしいコンディションだったらまた違った感じになると思うので、次はそういうときに登ってみたいと思います。


今回のルート


6:56 赤岳山荘
↓ 1時間34分
8:30~8:55 赤岳鉱泉
↓ 1時間50分
10:45 大同心南稜の取り付き
↓ 2時間5分
12:50 ドームの基部
↓ 1時間
13:50 大同心の基部
↓ 1時間1分
14:51~15:21 赤岳鉱泉
↓ 1時間3分
16:24 赤岳山荘
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