谷急沢右俣~丁須の頭


2025年10月20日(月)
10月の会山行で裏妙義の谷急沢右俣に行ってきました。
谷急沢右俣だけだとすぐ終わってしまうので、稜線に出たらそのまま丁須の頭まで縦走して、丁須の頭を登って帰るという欲張りプラン。

今回は総勢9名で、谷急沢右俣から登る沢登り組と、丁須の頭の方から三方境まで縦走する歩き組に分かれて行きます。



国民宿舎を出発してしばらく歩いて、入渓点の深沢橋に到着。
橋の脇から沢に降りて行く道があるので、ここから入渓。



入渓してすぐに出てくる末広がりの6m滝。
左から登れば簡単そうだと思って取り付きましたが、真ん中辺りが微妙に嫌らしかったです。



少し歩くと二俣で、左俣の方が水流は多いですが、今回は右俣へ。
ところどころ巨岩がゴロゴロしているナメを歩いていきます。



風穴沢の出合を過ぎると、やや開けた感じのゴルジュ状になり、小滝が次々と出てきます。



核心の細い8m滝。
遡行図では8m滝となっていますが、実際には10m以上あるぐらいの感じがして、結構高さがあるのでここはロープを出しました。
登り始めてみたら階段状で簡単でした。



その後はまたナメ。
日が差してきて明るく、良い感じの雰囲気です。



釜が深い滝は皆で一列になって右壁をへつります。



ちょうどいい感じの大きさの登れる滝が続いて楽しいです。



15mの大滝。
柱状節理が階段状になっているので、ここも簡単に登れました。



最後の8m滝は左から登りましたが、ドロドロで意外と悪かったです。
右からの方が簡単そうでした。



8m滝を登ったところで水はほとんどなくなり、奥の二俣に到着。
この近くには炭焼き窯の跡がいくつかあり、こんなところにまで入って仕事をしていたのかとちょっと驚き。

ここで遡行を終了し、右側の尾根に上がって登山道に出ました。



三方境が広場になっていたので、三方境で休憩しながら靴を履き替えて、そこから丁須の頭まで縦走を開始。

この山域はヒルが多いので早春か秋がお薦めと本に書いてありましたが、靴を履き替えるときに結構ヒルが付いていてびっくりしました。

三方境から少し歩いたところで、これから歩く稜線が見えましたが、すごい岩が2つも稜線上に聳え立っています。
手前が烏帽子岩で、2つ目が赤岩というそうです。



そしてその2つの岩のさらに先に見える岩山の、右端の方に目的の丁須の頭が見えます。

ここから見てもはっきりと分かる、特徴的なハンマーのような形がすごいです。



烏帽子岩のところは基部の脇を普通に歩いて通過しましたが、赤岩のところは側壁をトラバースする形で鎖場が長く続いていて、中国のヤバい登山道みたいな感じでおもしろかったです。



結構傾斜の強い濡れたスラブも、鎖を掴んでガシガシ登ります。



赤岩を通過して丁須の頭が近づいてきたところで、上から人の声が聞こえてきて、ちょうど歩き組の岳人さんが鎖場を懸垂で降りてくるところでした。



歩き組の人達は既に丁須の頭を登り終えたみたいで、僕らとは逆回りでこれから稜線を歩きに行くところでした。
歩き組の皆が懸垂下降を終えるのを待ちながら、しばし歓談。

月稜会の生ける伝説・不死身のターヤン(右下)もこのときは笑顔で山を楽しんでました。
この数時間後に、ターヤンがその二つ名に違わぬ不死身ぶりを発揮して満身創痍で帰還することになるのですが、それはまた別の話。



そして丁須の頭に着いて、皆でてっぺんに登ることになりましたが、僕は昔来た時に登っているので今回はパスして、少し離れたところの撮影スポットから皆を撮影。



丁須の頭側から撮影してもらった僕。
皆を撮影する為に適当に近くの岩に登りましたが、この岩もなかなかかっこいいです。



丁須の頭からは国民宿舎に向けて登山道を降りていきますが、降り始めてしばらくはまた鎖場の連続で、岩が全体的に濡れていて嫌な感じでした。



その後も気の抜けない急な下りが長く続き、ちょいちょい現れる鎖場にはもううんざり。

丁須の頭から降り始めて1時間半ぐらいで、出発地点の国民宿舎まで戻ってきました。
谷急沢の沢登りから始まって、稜線散歩から岩場歩き、そして丁須の頭のクライミングと、内容が盛沢山でとても充実した山行でした。
ただ今回は10月の後半にも関わらずヒルが多くて結構嫌な思いをしたので、もし今度来るなら11月の紅葉が綺麗なときに来たいなと思いました。


今回のルート


7:08 国民宿舎
↓ 25分
7:33 深沢橋
↓ 2時間15分
9:48~10:09 奥の二俣
↓ 16分
10:25~10:42 三方境
↓ 2時間
12:42~13:46 丁須の頭
↓ 1時間29分
15:15 国民宿舎
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