小川山52

いとしゅーさん、スラ婆さんと小川山に行ってきました。
今回は、いとしゅーさんが久しぶりに「小川山レイバック」をやるというので親指岩へ。
親指岩に行くとなれば、僕はまだレッドポイントできていない「クレイジージャム」を今日こそ登りたいと思い、まずはアップで「小川山レイバック」を登ろうと思いましたが、到着してみると先着パーティがちょうど「小川山レイバック」を登っていました。
しばらく待ってもなかなか空かない様子だったので、もうアップはしなくてもいいやと思い、そのまま「クレイジージャム」にトライすることにしました。
このクラックは5~6年前から何度かトライしてきましたが、ワイド部分がどうしても登れないので、他のクラックでワイドの練習をしてから改めてトライしようと思い、自分の中では一旦封印していました。
しかしこの1年間ぐらいで、ワイドクラックを共に練習する仲間が出来たことで、ワイドを登る頻度が増えて、少しずつワイドに対しても自信がついてきました。
「クレイジージャム」の上部のワイドは5.9ぐらいと言われているので、今の僕なら登れるはずと思い、久しぶりに「クレイジージャム」を下から見上げてみたら、昔は絶望的に長いと感じていたワイド部分が、なんだか思っていたよりも短いように見えました。
そしてトライを開始し、下部はやっぱり怖かったですが問題なく突破して、上部のワイド部分に到着。
そしてワイド部分も行き詰まることなくズリズリと登って、レストポイントへ。
レッドポイントのプレッシャーがかかっているせいか、最後のトラバースがすごく難しく感じて、なかなか踏ん切りがつきませんでしたが、無事に突破してトップアウト。
開放感のある親指岩の頂上に出たときは最高の気分で、長い間のしがらみから解き放たれたようでした。
こうやって自分の成長を感じられるときが、クライミングをやっていて一番楽しい瞬間です。

そして「小川山レイバック」が空いたので、今度はいとしゅーさんが7年振りとなる「小川山レイバック」へのトライを開始。
出だしがやっぱり難しくて一発では越えられず、1回降りて出だしの部分を皆で練習。
僕も出だしだけ何度か登ってみて、レイバックで登ったり最初からジャミングで登ったりして楽な方法を試してみました。
スラ婆さんの話だとステミングで登った方が楽らしいですが、ステミングはなんか難しくて僕にはできませんでした。

そして無事に完登して降りてきて、そのまま取り付きにしゃがみこんで嗚咽を漏らすいとしゅーさん。
いとしゅーさんは40年以上も昔に大学の先輩からこのクラックの話を聞いていたそうで、格別の思い入れがあったようです。

僕もいとしゅーさんも早々にこの日の親指岩での目標を達成してしまい、余った時間で何をやろうかという話になりましたが、ちょうどこんなときに帰り道に寄って登ってみたいクラックがあったので、2人にお願いしてラスト・ワンエリアに行くことにしました。
ラスト・ワンは2020年に発表された新しいエリアで、あんまり岩が綺麗じゃないような話は聞いていましたが、ラスト・ワンのメインウォールに着いて実際の岩を見てみたら、思っていた以上でした。
僕がやりたい「ジグザグ」という5.10bのクラックはこの岩の西面にあり、この写真の2人が立っているところの真上の黒っぽいところに張ってあるフィックスロープを登って行くと、西面に行けます。
この写真の上の方で白っぽくかすかに見えているのが西面ですが、西面は比較的綺麗でした。

「ジグザグ」をオンサイトする僕。
核心が短くて5.10bにしてはちょっと甘めな感じがしましたが、オンサイトできて嬉しいです。

「ジグザグ」をトップロープで登るいとしゅーさん。
トポで星が1つ付いているだけあってまぁまぁ綺麗なクラックでしたが、わざわざこの1本の為にここに来るほどのものではないかなという感じ。
駐車場から近いのが唯一の利点なので、今回みたいに微妙に時間が余ったときに帰りに寄るには良い場所なのかなと思いました。
いとしゅーさん、スラ婆さん、僕のお願いを聞いてこんな辺鄙なエリアに付き合ってくれてありがとうございました。
【今日の成果】 |
クレイジージャム | 5.10d | RP(通算9トライ) |
小川山レイバック | 5.9 | 再登 |
ジグザグ | 5.10b | OS |
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