瑞牆山 七面沢上流2

8月の瑞牆クラック合宿の2日目。
この日のメンバーはkwtさん、いとしゅーさん、スラ婆さん、黒さん、そして一緒にフリーに行くのは初めての会の大先輩のカトさん。
宿でのんびり朝ごはんを食べて朝風呂に入ってから出発。
今回泊まったのは三鷹市川上郷自然の村というところでしたが、安くて快適でとても良かったです。

この日は七面沢上流に行く予定で、まず途中で奥地獄に寄って「Kクラック」を登って、岩の濡れ具合を確認。
前日の昼過ぎに2時間ほど強い雨が降った影響で下の方は少し濡れてましたが、少し登れば概ね乾いている感じでした。
七面沢上流エリアの方がクラック地獄の辺りよりも乾きは良さそうな気がしたので、まぁ大丈夫だろうと思い、そのまま七面沢上流まで登ることにしました。

いつの間にかスラ婆さんは裸足で歩いてましたが、七面沢上流の「チョップスティックス」の辺りに到着。
残念なことにチョップスティックスは全体的に濡れていました。

しかし隣の「キャップロック」は全然濡れてないように見えて、とりあえずトライできそうなクラックがあって一安心。
まずkwtさんが一番乗りで「キャップロック」にオンサイトトライをしたら、クラックの中はやっぱり濡れていたみたいですが、そんなことはものともせずにkwtさんは登り続け、途中で一度フットジャムが外れながらも、驚異的な土俵際の粘りを見せて持ち直し、最後は全身のフリクションを余すところなく使ってオンサイト。
オンサイトトライならではの気合いを感じるトライでした。

そしてなんと、kwtさんのトライを見ないように陰に隠れていたスラ婆さんが、しっかりメットを被ってのオンサイトトライ。
昨夜の夜はお酒を飲みながらクライミング談義に花を咲かせたので、そのときの話の影響もあったのかもしれませんが、僕にとっては結構感動的な光景でした。

遅れて七面沢上流に到着した黒さんも「キャップロック」にオンサイトトライ。
本当にあと少しというところでフォールしてしまったのは残念でしたが、やっぱり黒さんのオンサイトトライは、すごく良いと感じる何かがあり、自分も見習わなければいけないと思います。

そして次は「くまのプーさん」(5.10b)に僕がオンサイトトライ。
5.10bのワイドクラックと言っても、核心ムーブがワイドムーブではないクラックは結構多くあるみたいですが、このクラックはしっかりしたワイドの5.10bだそうで、ちょっと自分にはまだ早いのではないかとも思いましたが、ちょうど近くにあったので、この機会にトライしてみることにしました。
もちろんやるからにはオンサイトを狙ってトライしましたが、やっぱり途中でどうにもならない部分が出てきてテンションを掛け、色々試したけどどうすることもできず、カムエイドでトップアウトしました。
写真は僕の後で「くまのプーさん」にトライしたkwtさん。

「くまのプーさん」にトップロープをセットしたので、せっかくだから皆にも登ってみてもらいました。

話には聞いてましたが、ワイドクラックに挟まると皆こういう顔になってしまうようです。
皆が登った後で、最後に僕もトップロープで練習してみました。
やっぱり核心部分の登り方が分からず、核心でテンションを掛けて、何度か登ってはテンションを掛けてを繰り返しましたが、トップロープだとテンションを掛けたときにロープの伸びで50cmぐらい落ちてしまうので、少なくとも50cmぐらいは登ってからテンションを掛けないと、再開したところよりも下に下がってしまいます。
何度かやっていると疲れてきて、登る距離よりも落ちる距離の方が長いような気がして、これは下手したらカムエイドで登るよりもトップロープの方が難しいのではないかと感じ始めました。
トップロープでのトライであろうと、テンションを掛けて引っ張り上げてもらうようなことはあってはならないと思っていたので、トップアウトする為には次に再開したときに一気に登るしかないと覚悟を決めて、裂帛の気合いで核心を突破し、無事にトップアウト。
最初のオンサイトトライのときは難しすぎて登れるような気がしませんでしたが、2回目のトライではトップロープとはいえフリーでトップアウトできて、可能性を感じることができました。
色んなワイド技術が使えてすごく楽しいクラックなので、また今度レッドポイントを狙ってトライしたいと思います。

そんなこんなでこの日も終了となりましたが、帰るときにまた芝生の広場のところで野生のウサギを発見。
こうして見ると、ペットのウサギとは全然違って精悍な感じでした。
【今日の成果】 |
Kクラック | 5.9 | RP |
くまのプーさん | 5.10b | トップアウト(テン山、カムエイド) |
くまのプーさん(TR) | 5.10b | トップアウト(3~4テン) |
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