瑞牆山 クラック地獄6


2025年8月25日(月)
kwtさん、MATSU、スラ婆さん、黒さんとクラック地獄に行ってきました。

僕と黒さんは、うちの会のChimneyさんが開拓した「バケモノ屋敷」という3ピッチのマルチのルートへ。
こないだChimneyさん本人からおすすめされたのが切っ掛けでトライすることになりましたが、このルートはトポに登攀ラインが描かれておらず、登った人の記録もほとんど出てこないので、未知の部分が多くて、ちゃんと登って降りてこれるのか若干不安ですが、そこが楽しみでもあります。



このルートはピッチごとに名前が付いていて、1ピッチ目がルート全体の名前にもなっている「バケモノ屋敷」(5.6)。

ジャンケンで勝った僕が奇数ピッチをやることになり、このピッチは僕がリードで登攀。
Chimneyさんからは「ほとんど歩き」と聞いていたピッチですが、登るラインが違ったのか、濡れていたせいもあってか、まぁまぁ怖かったです。



このルートはもちろんビレイ点などにボルトは打っていないので、1ピッチ目を切るところがよく分かりませんでしたが、右側に2ピッチ目の洞窟の入口っぽい穴が見えてきたので、そこでピッチを切ってリードを交代。

この穴はクラック地獄の反対側の方までつながっているらしく、僕らがちょうどここに居たときに、反対側を登っていたMATSUの呻き声が聞こえてきました。



そしてその頃、反対側で「N字ハング」にオンサイトトライしていたMATSU。
後で聞いたところによると、見事にオンサイトしたそうです。

僕は前に「N字ハング」にトライしたときに酸欠で体調不良になってしまったので、僕の手の大きさではこのルートは難しいのではないかと思い込んでいましたが、手の大きさが僕とほとんど変わらないMATSUがオンサイトしたということは、やりようによっては僕にもちゃんと登れるクラックなのでしょう。

このクラックは封印するつもりでいましたが、諦めずにまた今度やってみようと思いました。



そして2ピッチ目の「煙突チムニー」(5.7)は黒さんがリード。

暗い洞窟の中をヘッデンの明かりで登る、なんだか探検をしているようでワクワク感のあるピッチです。
2ピッチ目はトポでは10mと書かれていますが、5mほど登ったところで洞窟から出て、これではさすがに短すぎるということで、黒さんはその先に見える小テラスまでクラックを登っていきました。



そして3ピッチ目の「天井の花子さん」(5.9)。

最初、黒さんは洞窟を出てから写真の左側のクラックを登って、上の方に見える棚でピッチを切っていました。
僕がフォローで登ってきてこの場所まで来たときに、いや~これは右に見えているルーフチムニーを登るのが「天井の花子さん」だろうと思い、黒さんが登った後をフォローで登ると「天井の花子さん」を登れなくなってしまうので、どうしたものかと思い困りました。

僕が悩んでいるのを見て、黒さんがこの写真の撮影場所まで降りてきてくれたので、改めて僕がリードで右のチムニーから登り始め、天井のクラックにカムをセットしながらルーフ部分を抜けてトップアウトして、無事にチームオンサイト成功。



フォローでルーフチムニーを登って外側に出てきた黒さん。
外側に出てきてから終了点までの短いハンドクラックもそこそこ難しかったですが、無事に黒さんもノーフォールでトップアウト。

頂上から1回目の懸垂下降で2ピッチ目の穴の入口付近の立木まで降りて、2回の懸垂下降で取り付きまで戻れました。



僕らが「バケモノ屋敷」を終えて戻ってきたら、kwtさんが「苔ジャム」(5.10a)にトライしているところでした。

僕は次は何をやろうかなと考えていたら雨が降ってきて、杉野カンテの横の岩小屋で雨宿りをしていたら、どんどん降り方が強くなってバチバチの雨になりました。



そのまま止む気配もなかったので、この日はこれで撤収することにしました。
まぁ元々この日は昼からは雨が降るという予報だったので、「バケモノ屋敷」が無事に登れてよかったです。

今回は1泊で翌日も瑞牆でクライミング予定で、ちょうど今回は珍しくテント泊ではなく宿泊施設を予約していたので、宿にあった洗濯機や乾燥機を使って、ビチョビチョに濡れた衣服やギアを乾かすことが出来て助かりました。


【今日の成果】
バケモノ屋敷3P/5.9チームOS
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