瑞牆山 屏風岩3


2025年6月20日(金)
kwtさんと屏風岩に行ってきました。

kwtさんと屏風岩に行くのは実に6年振り。
2019年に会の仲間達と4人で「よろめきクラック」にトライしに行きましたが、あのときは皆まだワイドの経験がほとんどなかったので、出だしのフレアしたチムニーを誰も突破できませんでした。

それから3年後の2022年に、僕はスラ婆さんと「よろめきクラック」に雪辱を果たしに行きましたが、そのときも完登には至らず、そこからさらに3年後となる今回、三度目の正直とばかりに、打倒「よろめきクラック」の思いを胸に不動沢にやってきたのです。

植樹祭駐車場から50分歩いてアプローチしたので、「よろめきクラック」に到着したときには既に汗だく。
体は十分に温まっていたので、アップもせずに「よろめきクラック」にトライすることにしました。

出だしでキャメロットの6番をできるだけ高い位置にセットして、右足を出だしの石から離して離陸しましたが、離陸と同時に動けなくなってしまったので、そのままテンションを掛けて出だしの石に戻り、無かったことにして再度トライ。

そして出だしのフレアしたチムニーは、ちょっと力を使ったけどすんなり突破。
その後は要所要所でレストしつつ、最後の方は体力が尽きかけて動けなくなり、一旦下がって体力の回復を待ったりして、最後の力を振り絞って最後のチョックストーンの上に立ち上がったところで咆哮。



トライ後の僕。

降りてきた後は靴紐を解く力すら残っておらず、その場に座り込んでしばらく荒い呼吸を繰り返してましたが、足がちょっと痛かったので頑張って靴を脱いで、その後もしばらくの間は立ち上がることができず、体調が落ち着くまで休みました。

ちょっと酸欠っぽくなってしまい、本当にしんどかったですが、3年振りのトライで一発目で登れたのはとても嬉しかったです。
ワイドの5.10aのルートを登ったのは瑞浪の「アームロックききますか」に続いてこれで2本目ですが、今回は「アームロックききますか」のときと違って、何度もトライしてムーブを固めてのレッドポイントではなく、細かい部分は覚えてない状態でトライして登れたので、ようやくワイドの5.10aにも太刀打ちできるぐらいの力が付いてきたのかなという気がします。



そしてkwtさんも「よろめきクラック」にトライ。
kwtさんは2019年以来6年ぶりの2度目のトライだそうです。

出だしの部分は一発で越えたものの、上部でテンションが掛かってしまいました。



僕は残った時間で近くで登れそうなクラックを探して登ることにしました。
余力があったら「エンペラー・クラック」(5.9)をやってみたいと思ってましたが、ワイドクラックを登る気力はもう残ってなかったので、「よろめきクラック」のところから対岸に見える岩に新しく開拓された「凍る月」(5.9)というクラックを登ってみることに。

キャメロットの1番サイズから始まって、だんだん広くなっていくクラックで、リービテーションとかバイセップジャムが結構使えて楽しかったです。
しかし一番上の段がビショビショに濡れていて難しく、そこでテンションを掛けてしまいました。
終了点の辺りはビッチョビチョに濡れた土が積もっていて、半分泥みたいな土を鷲掴みにして登り、ズボンまで泥んこになりながらトップアウト。
リービテーションの練習には良いクラックですが、最後に泥んこになってしまうのが難点です。

「凍る月」を2人で登ったところでもう15時半だったので、この日はこれで終了。
とうとう「よろめきクラック」をレッドポイントできて嬉しいですが、本当に力尽きる寸前ぐらいの状態でやっと登れた感じなので、もう何本か5.10aのワイドを登って、ワイドといえども5.10aぐらいはもう少し余裕を持って登れるようになりたいです。


【今日の成果】
よろめきクラック5.10aRP
凍る月5.9トップアウト(2テン)
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