足拍子岳 南尾根(敗退)
2月の会山行で足拍子岳に行ってきました。
当初の計画ではラッセルの訓練を目的としていましたが、このところ春のような暖かい日が続いている影響で雪がかなり少なく、土樽駅の周辺の山も地肌が見えて黒々としており、2月の谷川連峰とはとても思えない景色。
期待していたような激しいラッセルはできなそうなので、とりあえず歩いて足拍子岳の山頂を目指すことにしました。
3年前に足拍子岳の隣にある武能岳に登りましたが、足拍子岳も武能岳と同じように一般登山道が無く、無雪期は藪だらけで登ることはできないようで、雪のある時期だけ登ることができる山だそうです。
土樽駅の近くの道の除雪終了地点から歩き始め、なんとなく道っぽくなってるところに入っていき、適当に樹林帯の斜面を登っていきます。
ワカンを着けて登り始めましたが、尾根に上がるまでの斜面の登りが、ところどころかなり急で大変でした。
この写真のところで曲がらずに、もっと奥の方に行くと林業の仕事道のピンクテープがあったみたいで、その辺りからだともっとなだらかだそうです。
今回のメンバーの中では、僕とkwtさんとHSGの3人が若者男子組という括りになっていたので、3人で先頭を交代しながらラッセルしていきたいという気持ちはあったのですが、kwtさんとHSGのペースが速く、2人でどんどん先に行ってしまいます。
僕はワカンを使うのもかなり久しぶりで、歩いているうちに少しずつズレてしまい、何度も立ち止まって直しているうちに、どんどん遅れてしまいました。
ワカンに付いているベルトを確認したら緩んでいて、すぐ直すのは難しかったので、帰宅してから調整し直しました。
今回の出発前に点検して調整しておけばよかったと反省。
標高1000mぐらいの地点ですが、尾根の上も雪はまばらで、結構地面が出てました。
ワカンを着けていると逆に歩きづらいので、僕はこの辺りからアイゼンに換えました。
1142の小ピークに続く尾根に上がると、明るく開けた感じになってきました。
この日は夕方から雨の予報で、天気が心配でしたが、意外に晴れて気持ちのいい稜線歩きでした。
やたらとかっこいい山頂が見えてきたので、あれが足拍子岳かと思ってたくさん写真を撮りましたが、実は違う山でした。
多分あれはコマノカミノ頭というピークです。
コマノカミノ頭からさらに右の方には、蓬沢を挟んで対岸に武能岳があり、3年前に登った西尾根がよく見えます。
さらにその右の方には茂倉岳や万太郎山があるはずですが、巨大な雲に覆われていて頂は見えませんでした。
足拍子岳の南峰が見えてきました。
ちなみに前から2番目を歩いているのが僕です。
南峰の頂上直下の部分が急な雪壁になっていて、そこが核心部らしいです。
やっぱり雪が大分少なく、稜線に少し残っている程度で、ブッシュがかなり露出しており、まるで残雪期のようです。
僕が振り返って後ろを撮影したところ。
この後さらに登って、核心の雪壁の手前のところまで行きました。
そこから先は両側が切れ落ちていて危険なのでロープを使う必要がありますが、だんだん風が強くなってきて、分厚い雲がこちら側に動いてきています。
ここから先を7人でロープを使って登って降りてくるとなるとかなり時間がかかりそうで、悪天候に捕まる恐れがあるので、山頂は諦めることにしました。
というわけでここから引き返して下山を開始。
今年の冬は本当に暖かい日が続いていて、雪山もアイスクライミングも、近場ではもうあまり楽しめそうな感じではありません。
地球温暖化の影響なのかもしれませんが、年々雪が少なくなっていくような気がして、山好きとしては寂しい限りです。
この辺りの山は駅の近くからすぐに登れて、わりと手軽に雪山が楽しめるので、また雪がしっかりあるときに来てみたいと思います。
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