某岩場
某岩場に行ってきました。
非公開の岩場なので今回は写真も無しです。
もう11月末ということもあり、だんだん寒くなってきましたが、この岩場は日当たりが最高で午前中はポカポカの陽気。
休憩中も上着が要らないぐらいの暖かさでした。
とりあえず5.9と5.10aのルートを登ってアップしてから、この岩場のカンバンルートの5.11aにオンサイトトライ。
出だしから難しかったですが、オンサイトトライの気合いで突破し、大レストポイントを経て、見た目で分かる上部の核心に突入。
何度か行ったり来たりを繰り返し、少しずつホールドを探りながら登ってみましたが、突破には至らず。
意を決してダイナミックに突っ込んでみましたが、それでも突破しきれなくてテンションをかけてしまいました。
1テン後はそのままトップアウトできたので、惜しいところでオンサイトを逃した感じでしたが、やっぱり11aになるとオンサイトはなかなか難しいです。
2トライ目は出だしの核心が越えられなかったので、1度降りて入念にシーケンスを練り直し、再びのトライではサクッと下部核心を突破。
上部核心もスムーズに越えて5ピン目にクリップしましたが、その後に使ってはいけないスタンスを使ってしまったみたいで、そこでトライをやめてテンション。
ハングドッグしてパートナーに限定を確認しながら、結局1テンでトップアウトしましたが、グレードが変わるほどの限定でもなく、不自然な限定に感じたので、気分が萎えてしまって3回目のトライはせずにヌンチャクを回収。
妙な限定があることを除けば、ライン自体は弱点を突いていて自然で、内容も面白くて良いルートです。
5ピン目をクリップしたところで実際にはほぼ終了の感じなので、記録上は完登にはならずとも、僕の気持ちとしてはレッドポイントしたのと同じつもりです。
そして次は、どっ被りのハングを越えていく5.11bのルートにトライ。
すごく被っているルートなのでホールドを探りながら登るのは難しく、オンサイトトライはあっという間に終了。
少しずつムーブを探っていき、2ピン目をクリップして、ハングの上のスタンスに足を置くところまで行きましたが、そこでロープが足の裏側に入ってしまいました。
そのまま足の位置の修正もできず、次の一手がリスキーだったので、落ちた時の反転が怖くてそれ以上登れず、少しクライムダウンしてテンションを掛け、そこで敗退。
2回目のトライでは、1回目のトライのときよりも力が出なくて、2ピン目のクリップ前に何度もフォールし、その度にビレイヤーに激突。(スミマセン…)
1度降りて下からやり直し、2ピン目クリップまでは行ったものの、そこから次のホールドが絶望的な遠さに感じ、ムーブを起こす為に長めにレストしていたら余計に疲れてしまって、結局ムーブを起こせずテンション。
せめてテンション掛けながらでもトップアウトはしようと思いましたが、もう疲労困憊で体を上げられず、1回目のトライのときの高度までも登れずに敗退しました。
こういう傾斜の強い部分はスピードが勝負だなと思い、各ムーブで使うスタンスをしっかり確認して、充分に休んでから3回目のトライ。
これまでのトライでは、ホールドを取ってから足の位置を調整するまでに時間がかかって消耗していたので、このトライでは、足の位置は今までと変えずに、とにかく今までより速くやろうと思って登り始めましたが、登り始めてみたら、不思議とこれまでと違うムーブがどんどん出てきて、今までデッドで取りにいっていたところも何故かスタティックに取れたりして、事前の入念なムーブ確認は一体なんだったんだという感じでしたが、何はともあれノーテンのまま、ハングの上のスタンスに足を置くところまで行きました。
しかし、またそこでロープが足の裏側に入ってしまったのです。
もう一手だけ手を動かせれば、そのままスタンスに立ち上がれそうな感じですが、万が一その一手を出して落ちたら、反転して落ちるかもしれない状態。
1回目のトライのときと同じ状況ですが、さっきはここで諦めたので、次のホールドはまだ分からず、持てそうなホールドは見える範囲にはありません。
傾斜はもう緩いので、手を出してみて何かに引っかかれば止まるんじゃないかとも思いましたが、やっぱりどうしても手が出せず、また諦めてクライムダウンしてテンションを掛けてしまいました。
結局そのまま敗退し、隣の5.10aを登って5.11bの終了点からロワーダウンしてヌンチャクを回収しましたが、ロワーダウンの途中で、さっき諦めたときと同じ体勢になって手を出してみたら、ちゃんとホールドがありました。
というか改めて見たら、ロープが脚に掛からない位置に良いスタンスが見つかり、そのスタンスで難なく立ち上がってそのまま登ることができました。
あのとき思い切って手を出していたらレッドポイントできただろうから、手を出せばよかったかなぁと少し悩みましたが、それで失敗したら反転しながらビレイヤーに激突してたかもしれないので、情けないかもしれないけど、あのときの判断としては、これでよかったのだと思います。
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