四十八滝沢
会の山行で三ツ峠の四十八滝沢に行ってきました。
四十八滝沢は夏には沢登りでもよく登られる沢で、冬は滝が凍結してアイスクライミングが楽しめるということですが、スタート地点の駐車スペースの時点では、雪とか氷とかの存在感が全く無く、気温も結構高い日が続いていたので、「本当にこんなところでアイスクライミングができるのかな」と半信半疑で出発しました。
しかもこの日の天気は雨の予報で、怪しげな空模様。
「この天気でも本当に行くの?」という感じのメンバーも居て、かなりローテンションでのスタートとなりました。
30分ぐらい林道を歩いてから登山道に入ります。
登山道の横を沢が流れている感じですが、全く凍っておらず、これはもう普通にハイキングだけで終わりそうだなと思いました。
登山道を40分ぐらい歩いたところで、登山道から離れて沢に入りました。
ところどころ凍っているところはありますが、この時点ではまだアイスクライミングができるような感じではありません。
霧雨が降っていて、もう早く帰りたい気持ちでいっぱいでした。
そのまましばらく沢筋を登って行くと、ようやく登れる氷が出てきました。
ここまでの風景の感じから、一度はアイスクライミングを完全に諦めていたので、こんな小さな氷瀑でもすごく嬉しかったです。
その後は良い感じに簡単な氷瀑が続いていて、快適なアイスクライミングが楽しめました。
気温は高く、体感では5度前後ぐらいの感じで、氷もそんなに硬くなくてアックスがよく刺さります。
結構傾斜があるところでもアイゼンがよく効いて歩いて登れるので、みんなフリーソロでガシガシ登っていきます。
25mの大滝。
この滝が完全に凍ることはあまりないみたいで、この日は全く凍っておらず、左側のルンゼ状のところを登って巻きました。
7段50mの七福ノ滝。
ここは高さのある滝が続くので、ここで初めてロープを出して、ここから2つのパーティに別れて登りました。
七福ノ滝の核心部を登る僕。
左に行くほど傾斜が緩く簡単になります。
右側の方はしっかり凍ればバーティカルになるみたいですが、この日は右側は氷が薄かったので真ん中辺りを登りました。
ここもアックス・アイゼンの刺さりがすごく良くて、スクリューを何本か打ちながら問題なくリードで登れました。
何年か前に初めてアイスクライミングをやったときは、あまりの怖さに、「これは一生リードでは登れないな」と思ってましたが、アイスも少しずつ慣れてきた感じはあって、前と比べれば大分上手になったなぁと感じます。
何段目か分かりませんが、七福ノ滝の上の方。
時間の都合と、雨の降り方がだんだん強くなってきたので、この少し上の辺りで遡行を打ち切って登山道に上がることにしました。
沢の少し右上の方に登山道があるので、適当に登りやすいところから登山道に上がって、そこから下りました。
途中で色んなことがあって、パーティ間の連絡もうまくいかず、雨の中で1時間ぐらい別パーティを待ったりしたので、下山する頃には全員ずぶ濡れ。
なかなか大変な思いをしましたが、その分下山してからの温泉が最高に気持ち良かったです。
最初のうちは全然氷の気配がなくて、どうなることやらと思ってましたが、氷が出てきてからは楽しく登れました。
三ツ峠ってあまり寒いイメージが無かったので、こんなに近いところでアイスクライミングができるというのは驚きでした。
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