御前岩9


2022年12月9日(金)
いとしゅーさん、TK2、マッサンと御前岩に行ってきました。

いつも通りアップで「ハートブレイク」を登りましたが、登り始めてみると岩がめちゃくちゃ冷たくて、すぐに指先の感覚が失われてしまいました。
本気のトライだったら、頑張ってレストして指を温めながら登るところですが、既に登っているルートなので、即座に諦めてテンションを掛けて一休み。
指が温まってから再び登り始めて1テンでトップアウトしました。

この日は「奥多摩は魔女」でも登ろうかと思ってましたが、ルートを見てみたら、コルネが染み出しでビショビショに濡れていたのでトライを断念。
ここ何日かは晴れが続いてましたが、4日前に結構まとまった雨が降ったので、どうやらそのときの雨が今頃染み出しているようです。
雨の後の石灰岩の染み出しはタイミングが読めないので難しいです。

先日からトライしている「蒙古タンメン」も一部染み出しがありましたが、とりあえず登れそうな状態だったので、今日も「蒙古タンメン」をやることにしました。

まずはヌン掛け便で、各駅停車でムーブを確認しながら登りましたが、こないださんざん苦しめられた5~6ピンの間の部分で、これまでよりも楽に登れるムーブを発見。
しかしまだ下部すらノーテンでは登れないので、2回目のトライもテンションを掛けながら登って、下部のムーブを組み立てなおし。
もっと楽にクリップできる体勢を探したり、今までよりも手数を省略したりして、一つ一つのムーブを最適化していきました。

そして迎えたこの日の3回目のトライ。
時刻はもう16時頃になっていましたが、御前岩は西側に尾根があるので14時には日が当たらなくなってしまい、その後は一気に気温が下がり始めます。
ここまでの2回のトライは、比較的気温が高い時間帯でしたが、3回目のトライのときはまた岩が冷たくなっていて、登っていくうちにどんどん指の感覚を喪失していきました。
しかし前のトライで練習しておいたムーブは淀みなくつながり、下半分をノーテンでこなして、中間部のレストポイントに到着。
両腕を交互にシェイクできるレストポイントでしたが、指がもう冷え切って感覚がほとんどない状態になっていたので、それ以上登ることができずテンション。
ハングドッグ中に背中に手を突っ込んで温めたら、指に血流が戻って激痛に襲われ、まるで厳冬期のアルパインクライミングのようでした。
指がしっかり温まるまで長めに休み、そこからはまたノーテンで終了点まで登れて、1テンでトップアウト。
これからの時期はもう御前岩は寒くて厳しそうですが、岩が冷たくなければ登れそうな感じになってきたので、春になって暖かくなってきたらまたトライしに来ようと思います。

ちなみにマッサンは今日が初めての御前岩だったそうですが、岩の冷たさをものともせず「ミートテック」と「ハートブレイク」をオンサイトし、さらに「蒙古タンメン」を4トライでレッドポイントしました。

ちなみに「蒙古タンメン」はフレンチグレードで7a+で、グレード換算表だと5.11d/5.12aになります。
ネットの記録を見ていると、「蒙古タンメン」は5.12aとして書かれている記録が多いので、ひょっとしてこれが登れたら僕も5.12aが登れたことにしてもいいのかなと思い、既に5.12台を何本も登っているマッサンに体感グレードを聞いてみました。

「これは5.12aありますね。」という返答を期待してドキドキしていたのですが、「俺が一日で登れたということは、11cかdですね。12aはないです。」とバッサリ。
なんかガッカリした気持ちになってしまいましたが、別に「蒙古タンメン」が僕にとっては難しくて面白いルートであることに変わりはないので、来年また頑張りたいです。


【今日の成果】
ハートブレイク6c+トップアウト(1テン)
蒙古タンメン7a+トップアウト(テン山)
蒙古タンメン7a+トップアウト(テン山)
蒙古タンメン7a+トップアウト(1テン)
Comment Box is loading comments...


前回の御前岩の記録

山日記メニューへ