北川12


2021年11月30日(火)
いとしゅーさん、TK2と北川の岩場に行ってきました。
この秋からの北川通いも今日で8回目。
こんなにハイペースで北川に通うことになるとは思ってませんでしたが、11月は天候に恵まれて快適なクライミングライフを楽しめてます。



僕の「ミンボー」へのトライももう4日目となりましたが、今日も懲りずに「ミンボー」にトライ。
最初はヌン掛け便でテンションを掛けながら登りましたが、今まではA0しないとヌンチャクを掛けられなかったところが、今日は自分で登りながらヌンチャクを掛けられてちょっと嬉しい。

1回目のトライ
ヌン掛け便のときに、やっぱり核心の最中のクリップがかなり厳しいと感じたので、どうにかしてもうちょっと手前でクリップできないかと、1回目のトライではいつもより手前でクリップ体勢を作ってやってみました。
なんとか下の方からクリップはできたものの、今までのクリップよりも余計に力を使ってしまい、その後の部分がこなせずフォール。

2回目のトライ
結局元のクリップ体勢に戻してみましたが、最後の最後で力が尽きてしまい、最後の一手を出せなくてフォール。

最後のムーブだけ練習すると全然簡単に登れるのですが、下からつなげるとギリギリで力が足りなくなってしまいます。
かなり惜しいところまで来ているので、このまま同じやり方でも何回かトライすれば登れそうな感じはありましたが、次の1回のトライで決める為に、ちょっとプランを変えることにしました。

3回目のトライ
核心部に突入し、1つ1つのムーブを繰り出していく中で、これまでは途中で動きを止めてクリップをしていましたが、傾斜の強い部分で止まってクリップをすることで体力を激しく消耗してしまっていたので、あえて「クリップを飛ばす」という戦術を用いることにしました。

「クリップを飛ばす」というのは、コンペとかだったら失格になる行為だし、ジムでも普通はやってはいけないことなので、飛ばすことにどうしても抵抗はあり、できることならきちんとクリップして登りたいとは思っていました。
ただ、どっ被りのルートだから最後のクリップを飛ばして落ちたとしても、墜落距離がちょっと長くなるだけで、どこにもぶつかる心配はありません。

そこで、完登の確率を上げる為の禁断の秘策「クリップ飛ばし」を使いましたが、これが功を奏し、これまでのトライよりもテンポよくスピーディーに登ることができて、マントルのムーブの余力を残して核心を突破。
雄叫びを上げながらリップの上に立ちました。



中間部までは「北落師門」と同じだからすぐ登れるだろうと思って始めた「ミンボー」でしたが、結局トライを始めてから4日もかかってしまいました。
でも、これまではどっ被りに対しては苦手意識がありましたが、どっ被りの5.11dを登ることができてとても嬉しいです。

トライを始めた最初の頃は、全然持てないホールドがあって、やっと持ててもムーブも何もできずに落ちてばかりいたので、このルートを登るには保持力とかパワーが絶対的に足りないのではないかと思っていました。
しかし、何度もやっているうちに少しずつできるようになり、最初は持てなかったホールドもいつの間にかガバみたいに感じるようになって、いちいち吠えていたムーブも簡単にできるようになりました。
ムーブができるようになってからもなかなか完登はできませんでしたが、レストやクリップなどの戦略もトライアンドエラーを繰り返し、色んな工夫を少しずつ積み重ねてようやく登れたので、とても達成感があります。

「北落師門」と「ミンボー」、それぞれで4日ずつかかったので、やっぱり今の僕にとって5.11dというグレードはそれだけ登るのが大変なグレードなんだとは思いますが、それでもこの11月で2つも5.11dのルートをレッドポイントできたのはとても嬉しく、大きな自信がつきました。

ちなみにいとしゅーさんは4日前に「北落師門」をあと一手というところまで追い詰めていたので、今日はきっと登るだろうと思ってましたが、まさかのワンテン地獄にハマってしまい、傍から見ていて本当に地獄の中に居るような感じになっていました。
僕もTK2も同じようにワンテン地獄にハマり、そこを乗り越えてレッドポイントすることができましたが、色んな人の話を聞くと、「北落師門」というのはどうやらそういうルートのようなので、いとしゅーさんが1日も早くこの試練を乗り越えられることを願うばかりです。


【今日の成果】
ミンボー5.11dヌン掛け便
ミンボー5.11d敗退
ミンボー5.11dトップアウト(1テン)
ミンボー5.11dRP(通算11トライ)
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