御前岩


2021年11月25日(木)
TK2と御前岩に行ってきました。

2017年のロクスノ78号で再公開が発表されてから、いつか行ってみたいと思っていた御前岩に、とうとうやって来ました。
ずっと来たいと思ってましたが、今まで来なかったのには理由があります。
それは、この岩場を利用する上での注意事項に「岩場で5.11以上を安定してリードできることを前提とし、十分なクライミング技術、安全技術を有すること」という記載があるから。
この「安定して」という文言があることで、11a~11bを何本か登っただけではまだ来てはいけないような気がしてましたが、ちょうど僕とTK2は今月「北落師門」を登って大いに自信をつけたところだったので、「もう北落師門も登ったことだし、そろそろ御前岩でも行ってみるか」という感じになったのです。

アプローチの急登を登っていくと、巨大なエレファントロックの東面が見えてきます。
めっちゃデカイです。



まずはエレファントロックの反対側にあるドラゴンロックの「ドラゴンホール」(6b+)でアップ。

この御前岩はグレードの表記がフレンチグレードになっており、グレード換算表で見ると6b+というのは5.10d/5.11aとなりますが、登った感じとしては体感グレード5.10bぐらいの感じでした。

ロクスノ78号によると「国内ルートの多くが海外の主要エリアと比べ辛い方向へシフトしすぎており、その状況に一石を投じるという意味でフレンチとした。デシマルに換算すると少々甘く感じられるかもしれないが~(中略)~標準的なグレード感覚を体感してもらうのが目的である。」ということなので、「これが世界標準的な6b+か」と受け取るべきなのでしょう。

とりあえず1本登ってみて、この岩場のフレンチグレードと国内の既存ルートとのグレードの違いが何となく分かりましたが、最初はこの「ドラゴンホール」が結局どのぐらいのグレードなのかが分からない状態で登ったので、すごく登りづらく感じました。



もう1本アップで、「ミートテック」(6b)。
20mの長いルートですがガバが続いて快適に登れて、アップ向きのルートでした。



そして次は、ここの看板ルートの1つらしい「ハートブレイク」(6c+)。
28mでボルト11本というロングルートです。

まずは僕がマスターでトライしましたが、途中で間違って右に行き過ぎてしまい、なんとか正しいラインに戻ったものの途中で力尽きてしまいテンションしてしまいました。

TK2は一撃で登り、僕は2回目のトライで何とかレッドポイントできましたが、やっぱり途中で腕がパンプしてしまって、かなり限界ギリギリのレッドポイントでした。
ホールドの向きも持ち方も多彩で、石灰岩を登る楽しさが存分に味わえますが、登っても登ってもゴールまでが遠く、その分登った後は充実した気持ちになれる素晴らしいルートです。
体感グレードでいうと5.11aぐらいの感じ。

「ハートブレイク」に2回トライしたことで、もう腕が完全に終わってしまったので、今日はこれで終了。
エレファントロックの南面やドラゴンロックには、もうちょっと短い15m以下の面白そうなルートもたくさんありますが、他の岩場では味わえないような30m近い長さのルートがこんなに揃っているというのは結構感動するものがあるので、次に来るときは28mの7aの「わがままボディ」でもトライしてみたいと思います。


【今日の成果】
ドラゴンホール6b+MOS
ミートテック6bMOS
ハートブレイク6c+トップアウト(1テン)
ハートブレイク6c+RP
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