北川6


2021年10月7日(木)
長かった緊急事態宣言もとうとう明けたということで、ようやく堂々とクライミングに出かけられるようになりました。

そんなわけで前回に続いてTK2と北川の岩場へ。
朝からポツポツと雨が降っていましたが、北川のハングの下は雨が当たらないので大丈夫だろうと、とりあえず岩場へ向かいます。
写真は帰り道で撮影したものですが、一日中ずっとこんな感じの天気でしたが、思っていた通りハングの下は雨が当たらないので、わりと普通に登れました。



僕は今日は「北落師門」に狙いを定めて、アップを兼ねてまずヌン掛け便。
ムーブを確認しながら各駅停車で登りましたが、休み休み登っているのに腕がパンパンになってしまい、やっぱり僕にはまだこのルートは早いのかなぁという気持ちになりました。

考えてみたら、僕のこれまでの最高グレードは11cだし、その11cもお買い得と言われているのを1本登っただけです。
この「北落師門」はガメラ本でグレードが下がって現在は11dになってますが、元々は12aとされていたルートだし、やっぱりそう簡単に登れるルートではないよな、と思いました。



ところが、しばらく休んでから本気トライをしてみたら、自分でも意外なほどスムーズに登れて、なんとノーテンのままリップのガバまで到達。
これはひょっとしたらいけるかも、という淡い期待が脳裏をよぎりましたが、クリップをしようとしたところで腕が耐え切れなくなり、あえなくテンション。
ヌン掛け便で登ったときは、つながる気が全然しなかったので、予想以上の出来に自分でもビックリ。

こないだまでは、頑張ればいけるかもしれないぐらいに思ってましたが、今日のトライで、これはいけるぞという気持ちになってきました。


おじさんにしか分からないと思いますが、かつて平成の怪物と言われた松坂がプロ1年目に、当時既にスーパースターだったイチローとの初対決で3三振を奪ったときもこんな気持ちだったんでしょうね。



TK2は前回からトライしている「謙譲の美徳」に結構てこずってましたが、今日の2トライ目で見事レッドポイント。

僕もこの勢いに続いてレッドポイントといきたかったですが、2回目の本気トライではリップまでも届かずにテンションをかけてしまいました。
しかも最後の乗っ越しが全然できず、結局テン山でほうぼうの体でトップアウト。
でも乗っ越しのムーブはようやく固まったので、もうちょっとだけ頑張れればレッドポイントできそうな感じがします。

僕は同じルートに何日もトライするのはあんまり好きじゃない方なんですが、「北落師門」は久しぶりに出会った「通ってでも落としたい」って思えるルートなので、頑張って今シーズン中に登りたいと思います。


【今日の成果】
北落師門5.11dヌン掛け便
北落師門5.11dトップアウト(2テン)
北落師門5.11dトップアウト(テン山)
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