爺ヶ岳 東尾根


2021年4月12日(月)
塩Gとウメさんと爺ヶ岳東尾根を登ってきました。

僕はこのルートを登るのは今回で2度目。
前回は2年前の2019年の1月でしたが、あのときは1泊2日の日程で入ったものの、ラッセルで時間がかかってしまい、1日目の目的地点まで到達することができず、結局2日目はそれ以上進まずに敗退しました。

今回も最初の予定では1泊2日の行程でしたが、2日目の天気が悪そうなので、頑張って日帰りにチャレンジすることにして、朝の5時に鹿島山荘を出発しました。



登り始めは全く雪が無く、乾いたザラザラの砂の急登がしばらく続き、いきなり結構疲れます。
急登の後は藪漕ぎで、赤テープを探しながら藪をかき分けて進み、標高1400mぐらいのところからようやく雪が出てきました。
雪は固く締まっていて、うっかり雪の上に落としてしまったヘルメットが、そのままツーっと滑っていってしまいそうになりましたが、たまたますぐ近くのツリーホールの中に落ちたので失くさずに済みました。



ジャンクションピークまで来ると、正面に爺ヶ岳、そして右の方には鹿島槍が見えるようになります。
今回はラッセルは全くありませんでしたが、それでも登山口を出発してからジャンクションピークまで2時間45分。
ここまでの部分はとても地味で、すごく長く感じました。



ジャンクションピークから1時間弱でP3に到着。
前回来たときは、1日目の目標地点をP3にしてましたが、ここまで到着することができませんでした。
1月と4月なので雪の状態が全然違うわけですが、それにしても雪の状態が違うだけでこんなにもスピードが違うものかと驚きます。



登ってきた道を振り返る。
もう3時間30分も登ってきたというのに、まだ山頂までは3時間ぐらいかかる予定です。



次のピークのP2を目指します。
P2を越えたら稜線に出て、その後はいよいよ山頂。
まだまだ先は長いですが、天気がよくて見通しがきくので、進捗が分かりやすくて歩きやすいです。

どういうわけか、尾根の右側の斜面と左側の斜面で、木々の様相が大分違います。



P2を過ぎるとヤセ尾根になります。



核心のナイフリッジ。
雪は少ないし固いので、特に問題なく普通に歩いて通過できました。

写真を取り忘れましたが、この先にある右側がすっぱり切れ落ちたナイフリッジの方が本当の核心みたいで、雪が多かったら怖そうな感じでした。



矢沢の頭に到着。
ここまで全く風がなく、昼になって気温も上がってきてちょっと暑いぐらいの感じでした。

春に北アルプスに来るのは今回が初めてですが、冬と違って暖かくて、凍傷とかの心配も少ないし、それでいて景色はすごく良くて、春山っていいなと思いました。



12時半、登山口を出発してから7時間半で、ついに山頂に到着。
矢沢の頭までは無風でしたが、矢沢の頭を過ぎてから山頂までの部分はそれなりに風が強かったです。



7時間半かけて登って来た東尾根です。
帰りはまたこれを歩いて下るのかと思うと、ちょっとだけ気が重くなります。



やっぱり下りは歩くのが楽で、ジャンクションピークまではとても順調に下りましたが、そこから先の藪漕ぎと、一番最後のザラザラの急坂の部分の下りが大変でした。

登山口の鹿島山荘まで戻ってきたのは17時53分で、出発してから約13時間が経っていました。
もう膝はガクガクになってしまい、前日から大して眠ってないこともあって、すごく疲れました。

2年前に敗退してから、いつか爺ヶ岳東尾根にはちゃんと登らないといけないと思っていたので、まぁ時期は違いますがとりあえず登れてよかったです。


今回のルート


5:00 鹿島山荘
↓ 2時間45分
7:45~8:03 ジャンクションピーク
↓ 47分
8:50~9:00 P3
↓ 1時間7分
10:07~10:19 P2
↓ 54分
11:13~11:24 矢沢の頭
↓ 1時間6分
12:30~12:40 爺ヶ岳中峰
↓ 5時間13分
17:53 鹿島山荘
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