氷川屏風岩


2021年3月23日(火)
マッサンと氷川屏風岩に行ってきました。

僕は氷川屏風岩に来るのは2度目。
1度目は僕がまだクライミングを初めて間もない頃に来た記憶がありますが、いつだったか調べてみたら4年前の2017年のことでした。
あのときはまだ限界グレードが5.10bとかの頃で、この岩場では5.10aも登れませんでしたが、今回はマッサンがこの岩場の看板ルート「イクイノシシ」(5.11d)にトライ中ということで、僕も一緒に「イクイノシシ」にトライすることにしました。

まずはアップでB峰の「第一苔ハング」(5.10a)を登りましたが、ラインが読みづらくてなかなか難しく、何度もテンションをかけてしまいました。
今の僕だったらここの岩場でも5.10aぐらい普通に登れるだろうと思ってましたが、やっぱりここの岩場はちょっと難しく感じます。

アップの後は登山道を歩いてC峰の上まで行き、「イクイノシシ」の終了点を作ってから、B峰とC峰の間に張られたフィックスロープを使って「イクイノシシ」の取り付きまで下降。
ちなみに「イクイノシシ」の終了点はハンガーボルトが2つ打ってあるだけなので、スリングとカラビナを使って自分で終了点を作る必要があります。



まずは僕がマスターでオンサイトトライ。
出だしからなかなか難しく、ちょっと登っては降りてを何回か繰り返し、なんとか2ピン目まで登ったところでテンション。
そこから先が何度やっても登れず、最初のトライは2ピン目まで敗退しました。

2回目のトライでも同じところで行き詰まりましたが、ハングドックして何度もムーブを試しているうちに突破に成功。
ようやく核心を越えたと思いましたが、その後もなかなか難しく、結局3ピン目までで敗退。

この間にマッサンは本日の2トライ目でレッドポイント。
マッサンは先週北川で「北落師門」をレッドポイントしてましたが、このところ凄まじい勢いで有名ルートを落とし続けています。

そして僕の3回目のトライ。
これまでのトライで手こずっていた下部の核心は一発で成功し、ノーテンで3ピン目のクリップまで登れました。
これはひょっとしたらいけるかもしれないと思い、しっかり回復してから突っ込もうと思ってがっつりレストしようとしましたが、なかなか上手くレストできず、回復するどころかじわりじわりと腕が張っていきます。
もうこれ以上は留まっていられないと思って突撃しようとしましたが、もう腕はパンパンに張っていて、ホールドを保持できずテンション。
その後も何度かテンションをかけつつ上部の手順と足位置を決めて、テンション混じりではありましたが、3回目のトライでようやくトップアウトに成功。

という感じで今日のトライはここまでで終了することにしました。
登れなかったことはもちろん残念ですが、5.11dという自分の限界以上のグレードのルートで、そこそこ可能性を感じられるトライができたので、若干の満足感はあります。



マッサンは2トライで終わってしまって時間が余ったみたいで、「トラバガニ」(5.11b)にオンサイトトライをしてましたが、なんとマスターでオンサイトして、「イクイノシシ」のレッドポイントよりもすごいと思いました。

マッサンの上達ぶりは本当に目覚ましく、一緒にやってきた僕としても、とても喜ばしいことではあるのですが、一緒にクライミングに行った先で、僕だけどんどん宿題が残ってしまうのが困りものです。
「イクイノシシ」ももうちょっと頑張れば登れるかもという感じですが、氷川屏風岩に付き合ってくれるパートナーはなかなか見つからなそうなので、次に来れるのはいつになるやら…。
どなたかこの春「イクイノシシ」にトライしたいという方が居たら、是非ご連絡をお願いします。


【今日の成果】
第一苔ハング5.10aトップアウト(3テン)
イクイノシシ5.11d敗退
イクイノシシ5.11d敗退
イクイノシシ5.11dトップアウト(4テン)
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