塩沢甚助窪
2020年7月27日(月)
マッサンと奥多摩の塩沢甚助窪に沢登りに行ってきました。
もうそろそろ7月も終わりだというのにまだ梅雨が明けず、昨日も雨だし今日も午後から雨の予報。
当初はこの日はクライミングに行く予定でしたが、岩場に行っても濡れていて登れないだろうから、多少コンディションが悪くても登れそうな簡単な沢に行くことにしました。
しかし、バスを降りてから1時間半ほどの林道歩きを終えて、スタート地点の塩沢橋まで着いてみると、沢の流れはかなり増水しているようで、轟々と流れる水の音にビビってしまい、入渓するかどうかしばし悩みます。
僕は沢に入った後のエスケープのことをあまり考えずに来てしまいましたが、地形図を見ながらマッサンからエスケープに使えそうなポイントをいくつか聞いて、最悪の場合でもなんとかできそうだから、とりあえず登ってみようということで、いざ入渓。
出発前は結構悩みましたが、一歩沢に入ればこの笑顔です。
20分ほど登ったところで最初の小さなゴルジュに入ります。
ゴルジュ内の2段2mの滝。
釜がかなり深そうなので、右壁から登ります。
水がかなり冷たいので、水に漬からないようにへつる僕。
その先にある3m滝も、釜がかなり深そうで正面突破は難しく、右岸を登って巻きます。
結構高いところにフィックスロープが張ってあるので、それを頼りに壁をトラバースしますが、高度感があってかなり怖いです。
次の滝も釜が深く、今度は左岸側のフィックスロープを使って巻きます。
フィックスを頼りにトラバースしますが、後半は結構傾斜があって難しいです。
その先からは登れる小滝が続きます。
ロープを出すような大きな滝はありませんが、水の勢いが強くて楽しいです。
2つ目のミニゴルジュ、S字ゴルジュの入り口。
ゴルジュ内は特に滝はなくただ狭くなっているだけでした。
奥の4mの滝が、トポには「ショルダーで上がる」と書かれていたので、ショルダーを使うのを楽しみにしていましたが、何ということのない滝で普通にフリーで登れました。
本日の核心部の、大岩のある2条2段の滝。
本来は2条の滝みたいですが、この日は水量が多すぎて2条ではありません。
最後は大岩の横のナメを這って登りますが、水量が多いので、あんまり這いつくばりたくなくて難しいところでした。
この滝を登ったところが甚助窪と奥甚助窪の出合ですが、この時点で既に12時半になっていたこともあり、今回はここで打ち切ることにしました。
マッサンの話では、ここから奥甚助窪に入っていくと水道局の巡視路があるということなので、その巡視路を使って石尾根を目指すことにします。
出合いから20分ほど奥甚助窪を遡行していくと、巡視路の橋が架かっていました。
巡視路を登って奥甚助尾根に乗り、ひたすら高度を上げていきます。
今回遡行した塩沢は、上部で甚助窪・中甚助窪・奥甚助窪に分かれますが、その名前の元になった「甚助」という人が昔居たらしく、今の奥多摩小屋の下の水場の辺りに「甚助小屋」という小屋があったそうです。
せっかくなのでちょっと寄り道して甚助小屋の跡地を見に行っていました。
写真のドラム缶のあるあたりがそうですが、今は小屋の跡形は何もなく、ちょっとした平地になっているだけです。
巡視路に出てから1時間20分ほどで石尾根に出て、鴨沢まで降りて無事に終了。
天気も何とか持ちこたえてくれて、最後まで雨に降られずに終えられてよかったです。
帰宅してから他の人の遡行の記録を見てみたら、今回の水量とあまりにも違うので驚きました。
沢登りは雨の日でもできると言いますが、同じ沢でも水量によって状況が全然違うので、雨の後の沢登りは難しいです。
今回のルート
8:50 塩沢橋
↓ 3時間40分
12:30〜12:44 甚助窪と奥甚助窪の出合
↓ 24分
13:08 奥甚助窪の橋
↓ 1時間29分
14:37 石尾根
↓ 27分
15:04〜15:17 ブナ坂
↓ 2時間7分
17:24 鴨沢
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