鷹ノ巣谷
2020年6月5日(金)
新型コロナウィルスの影響で、4月7日に緊急事態宣言が出て、しばらくの間はどこにも出かけずにひっそりと過ごしていましたが、5月の終わりに緊急事態宣言が解除されたので、景気付けにマッサンと沢登りに行ってきました。
緊急事態宣言が解除されたとは言っても、新型コロナウィルスがなくなったわけではないので、やっぱり不要不急の遠出は控えるべきなのかもしれず、僕らのように山を愛する人たちにとっては何ともやり辛い雰囲気が漂う今日この頃ですが、沢登りなら往復の交通のときだけ注意すれば、そこまで周囲に気を遣わなくてもいいんじゃないかなと思います。
手もすぐに洗えますし。
そんなわけで今シーズン初の沢登りに選んだ沢は、奥多摩の鷹ノ巣谷。
台風19号の影響でしばらく動いてなかった日原行きのバスも、少し前に運行再開したようで、ちゃんと動いてました。
ちなみに台風19号の影響で登山道があちこち荒れているようで、川苔橋〜川苔山の登山道や、稲村岩尾根が通行止めになっているようです。
復旧まではかなり時間がかかりそうなので、これから奥多摩に行かれる方は事前に登山道の状況を確認することをおすすめします。
奥多摩 登山道・道路状況一覧
巳ノ戸橋を渡って左へ行き、この朽ちた橋のところから入渓。
歩き始めてすぐのそこそこ大きめの滝。
マッサンはラバーソールの沢靴を履いてましたが、ヌメヌメしたところだとすごく滑るみたいで苦戦してました。
へつるマッサン。
しばらくは小さな滝が続き、綺麗な景色と滝の音に心を癒されながら進みます。
1つ目の3段12mの滝。
ようやく登りごたえのありそうな滝が出てきたかと思いましたが、簡単でした。
2つ目の3段12mの滝。
ここも2段目までは簡単。
3段目は水流沿いのところは難しくて登れないので、滝の右の凹角を登ります。
細いクラックがあるので、ボールナッツを使えば登れそうでしたが、残置スリングがあったので、ありがたくスリングを使わせてもらって登りました。
そしていよいよ大滝。
2段18mの立派な滝です。
この滝の登攀の為だけに、マッサンがカムやボールナッツを持ってきていたので、ここはマッサンがリードで登攀。
無事に登り終えたマッサン。
結局カムは1つも使わずに残置のボルトや木を使って登ってました。
登るラインは水流からは離れていて乾いており、滝を登っているという感じはあまりしません。
大滝を越えた後は特に大きな滝はないので、気持ち的にはもう消化試合のような感じで淡々と沢を登って行きます。
しかし沢を登っていくと、遡行図には載っていない謎の立派な滝に遭遇。
「あれ?こんなところにこんな大きな滝あるんだ」と不思議に思いましたが、登るのは難しそうなので巻きました。
本日のガマガエル。
今日はガマガエルを見つけられないかな〜と諦めかけていたところで発見できたので嬉しいです。
最後の二股から、すり鉢状の地形を詰めていき、やっと尾根に出ました。
僕らはずっとこの尾根が稲村岩尾根だと思って登ってましたが、尾根に出てみると、あるはずの登山道が何故か見当たりません。
「あれー?おかしいな」と思いながらも、尾根を登っていけばじきに稲村岩尾根に乗るだろうと思い、どんどん登っていきます。
そしてついに登山道に出ましたが、どう見てもこれは稲村岩尾根ではなくて石尾根です。
全くわけが分からず、キツネにつままれたような気持ちでした。
一体どういうことなんだと思い、後でGPSログを確認してみたら、大滝を過ぎたところの二股で、右に行くのが正しかったのですが、二股に気づかずに左側の方に入ってしまっていたようです。
二股が出てきたらどんどん右に入っていくだけだと思っていたので、迷うことはないと思ってましたが、まさか二股の存在に気づかずに通過してしまっていたとは。
自分が思っていたところと全然違うところを歩いていたので、とてもびっくりです。
何はともあれ、予定通りの時刻に山頂に辿り着くことができてので、とりあえずよかったです。
下りは浅間尾根を降ります。
浅間尾根の途中から、道の脇に巨大シイタケ工場が現れました。
後で下山したところに居たお婆さんに聞いた話だと、伊勢丹とかで4つ千円で売られるような高級シイタケなんだそうです。
鷹ノ巣山からちょうど1時間半で登山口まで降りて、奥の集落に到着。
マッサンから聞いて知りましたが、この奥という集落は東京都で一番高いところにある集落なんだそうです。
今回は奥多摩マスターのマッサンと一緒だったので、鷹ノ巣山の名前の由来とか、4年前に浅間尾根のシイタケ工場を作り始めたおっさんの話とか、色々と面白い話を聞きながら歩けて退屈しませんでした。
久しぶりにがっつり山を歩きましたが、こうやって一日山を歩いていると心が洗われるような感じがします。
今日は水が冷たかったので、小滝を登るときもできるだけ濡れないように登りましたが、もうちょっと暑くなったら、もっと水量の多い沢に入ってはしゃいでみたいです。
今回のルート
7:51 東日原バス停
↓ 2時間12分
10:03 大滝
↓ 3時間53分
13:56 鷹ノ巣山
↓ 2時間13分
16:09 峰谷バス停
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