北川の岩場


2020年3月24日(火)
MATSU、マッサン、あと僕は初対面のKGMさんと一緒に北川に行ってきました。
この岩場に初めて来たのは先週の月曜日でしたが、もうここに来るのも3度目。
僕らの仲間内では今一番ホットな岩場ですが、この時期は日によってはかなり寒い岩場でもあります。
この日の岩場の気温は6〜7度で、またしても小雪が舞う中での寒中クライミング大会となりました。



僕は初っ端から、宿題になっている「謙譲の美徳」にトライ。
自分にとっての課題となっていた5ピン目のヌン掛けも、前回何度も練習して自信はついていたので、マスターでレッドポイント狙いのトライをしました。

登り始めるとやはり岩が冷たく、すぐに指先の感覚が鈍くなってきます。
核心の一連のムーブはほぼ自動化できていて、余裕をもって5ピン目のクリップに成功したものの、指が冷えすぎてホールドを持っている感覚が全然ないので、レスト中に何度もうなじに手を当てて少しずつ指を温め、なんとかレッドポイントに成功。

それにしてもこの「謙譲の美徳」は、ハングの多いこの壁の中で、うまく弱点を突いた自然なラインでありながら、こんなに楽しく登れるっていうのはすごいルートだと思います。
6便もかかってしまいましたが、トライを重ねていく中で、他の岩場では経験したことのないようなロングフォールも経験したりして、僕にとっては思い出深いルートになりました。



次に僕は「北落師門」へのトライを始め、最初のマスターでのトライではテン山ではあったもののトップアウトには成功。
途中で無限レストができるポイントもあるし、これはがんばれば行ける!と思って挑んだ2度目のトライでは、出だしであっけなくテンションをかけ、その後も結局テン山で、1便目ではできたリップの乗っ越しが何度やってもできず、悲嘆に暮れながら敗退。

「北落師門」は元々は5.12aだっただけはあってやっぱり難しいですが、バラして考えると一つ一つのムーブは特に難しくなくて、そのうちできそうな感じはあります。
とりあえず今後はジムで傾斜の強い壁も登るようにしよう、と思いました。



前回に引き続き「名無しのゴンちゃん」にトライしたMATSUは、途中で指を負傷して流血しながらも何度もトライを続け、見事にレッドポイント。

負傷したときに「絆創膏あるけどいる?」と聞いたら、「フリクションが悪くなるんで…」と言われて、僕とは根性が違うなと思いました。
僕はそういう痛い感じをついつい想像してしまって勝手に痛い気持ちになってしまうタチなので、指の腹が切れた状態で、ただでさえ強傾斜で手に強い負荷がかかるようなところを登るなんて、そんなことしたら傷口が…と考えてしまい、一人で歯を食いしばって(イダダダダダ〜!)となってました。



マッサンは「謙譲の美徳」に3回トライしてましたが、1度も核心を越えることができず。
つい先日まで一週間の三倉ツアーでクラック三昧の日々を送っていたようですが、本人としては思っていたよりもフェイス力が落ちていたようで、若干のショックを受けており、「クラックばかりじゃなくてフェイスもやらなきゃダメだ。もっとフリーをやらなきゃダメだ。」と呟いてました。

僕からしたら瑞浪とか三倉とか、なかなか行けない遠方の花崗岩の岩場に、毎月のように長期で遠征に行けるというのは羨ましい限りですけどね。
実際にそういう生活をしているマッサンが、逆に普通のサラリーマンクライマーみたいに、日々の定期的なトレーニングを継続することの重要さを説くというのは、なんだか一周回っている感じがあって面白いです。


【今日の成果】
謙譲の美徳5.11aMRP(3日6便)
北落師門5.11dトップアウト(テン山)
天の川5.10bトップアウト(2テン)
北落師門5.11d敗退
謙譲の美徳5.11aトップアウト(3テン)
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