阿弥陀岳北稜


2019年12月10日(火)
八ヶ岳の冬期バリエーション2日間で、前日の赤岳主稜に続いて2日目は阿弥陀北稜を登りました。

2日目は僕とクミちゃんパーティ、まーしーとタマちゃんパーティに分かれて、それぞれ阿弥陀北稜へ。
夜の間は風が強く、テントにも強い風が吹き付けていましたが、朝になったらすっかり風は止んで、今日もいい感じのコンディションです。
朝方は稜線に霧がかかっていたので、高いところは霧氷が付いて真っ白になってました。



中岳沢に入ると北稜が正面に見えます。
北稜へのアプローチは、中岳沢から適当なところで右側の樹林帯を上がって尾根に出る予定でしたが、ついついトレースを辿りすぎて沢沿いに登りすぎてしまいました。



僕達のパーティが沢沿いを歩いている間に、まーしー達は既に尾根に上がっていて、気がついたら右手の尾根上にまーしー達の姿が見えたので、僕らもその辺りから強引にトラバースして尾根上に出て、まーしー達と合流。



第一岩稜とその奥の第二岩稜が見えてきました。
青いアウターのまーしーが居る辺りから先が第一岩稜ですが、岩稜と言ってもただの雪の付いた急斜面という感じです。



第二岩稜の取り付きに到着。
ここからは岩登りになるので、ロープを出してスタカットで登ります。



第二岩稜の2ピッチ目を登るタマちゃん。



僕らのパーティは1ピッチ目を僕がリード、2ピッチ目をクミちゃんがリードで登って、2ピッチでハイマツ帯に出て登攀終了。
後は少し歩けば頂上です。
昨日の赤岳主稜と比べると岩登り要素はかなり少なく、2ピッチとは言っても、それぞれのピッチの出だしの数メートルが岩登りなだけで、ほぼ歩きでした。



山頂に到着。
今日も快晴・無風で穏やかな天気で、昨日よりもさらに気温が高く、雪が融け始めていました。
山頂で30分ぐらいのんびり過ごしてから、第二岩稜の部分を懸垂で降りて同ルート下降で行者小屋へ戻り、テントを撤収して帰りました。

2日間とも穏やかな天気で、快適なアルパインクライミングを楽しめたのは良いのですが、快適過ぎて、僕が知っているアルパインクライミングとは何かちょっと違うという感じがしました。
あんまり辛い状況だと凍傷になったりもするから嫌ですが、適当に辛くてプレッシャーを感じながら登攀するぐらいでないと、やっぱりアルパインという感じがしなくて物足りないような気がします。


今回のルート(GPSログは取ってなかったので適当です)


8:08頃 行者小屋
↓ 1時間44分
9:26 北稜の取り付き
↓ 1時間7分
11:40〜12:08 阿弥陀岳
↓ 2時間26分
14:34〜15:00 行者小屋
↓ 1時間58分
16:58 赤岳山荘
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