御在所岳 前尾根


2019年8月22日(木)
今日から3日間、当初の予定では夏合宿で剱岳に行く予定でしたが、どうも天気予報が悪く、3日間とも雨の予報だったので、急遽行き先を変えることにしました。
しかし奥秩父も関東も雨の予報で、これはどこにも行けないかなと思いましたが、「22日は名古屋より西の方まで行けば晴れ予報になってる」とまーしーが言うので、この機会に、いつか行ってみたいと思っていた御在所岳まで行ってみることにしました。

今回のメンバーは、まーしーとタマちゃん。
前日の22時半頃に八王子を出発して、交代で運転しながら、午前4時ぐらいに登山口の駐車場に到着。

テントを張る時間も惜しかったので、今回は車中泊。
車中泊と言うと、こないだの北岳バットレスのときの一睡もできなかった苦い思い出がありますが、今回は苦手な車中泊でも眠れる自信がありました。
長時間の運転で疲れていて、猛烈に眠かったからです。

そして目が覚めると午前7時。
3時間弱の短い時間でしたが、車中泊でも無事に眠ることができました。
これでもう次からは車中泊でも多分大丈夫。苦手意識を1つ取り除いて、新しい耐性を手に入れたような気がします。



裏道登山口から登り始めて、ゴーロ帯みたいな岩がゴロゴロした河原を登っていくと、遠くの方に岩が見えてきて、登攀意欲を掻き立てられます。



藤内沢出合から、左側の藤内沢の方へと入っていくと、奥の方には巨大な岩壁が見えます。
今回僕らが登る前尾根は、奥の岩壁ではなく、真ん中辺りの大きな石から右の方に伸びている尾根です。



藤内沢を少し登って右側に入っていくと、すぐに前尾根のP7が見えてくるので、そこからまずは僕がリードで登攀スタート。



P7のリッジを登るまーしー。



登攀中、ふと左の方を見ると、クラックがたくさんある立派な岩壁が見えます。
どこがどういうルートになっているのか全然分かりませんが、次に御在所に来るときはあの壁を登ってみたいです。



P6のチムニーを登るタマちゃん。



どこのピッチか分かりませんが、フォローで登る僕。



P6を越えてからはしばらく歩いて、P5は僕がリード。
P5を越えてまたトラバースして、P4はまーしーがリード。
この辺りは簡単だったので、正直あまり記憶に残ってないです。



次のP3は僕がリード。
P3は結構長く、下部のスラブは簡単です。



P3上部にあるダブルクラック。
短いですがジャミングがよく効くクラックで楽しかったです。



最後のP2のヤグラはまーしーがリード。
なかなか難しそうでしたが、ここもオンサイト成功で、無事に全ピッチオンサイトです。



取り付きから5時間半でP2の頂上に到着。
ここからP1へは歩きで行けるようなので、今日はここで打ち切り、天候が怪しくなってきたので急いで下山することにしました。

下降はヤグラのコルから前壁ルンゼを降ります。
下の方まで降りてから前尾根を見上げたら、上の方はすっかり雲の中に入ってしまっていましたが、無事に雨に降られることもなく下山できました。

一時は中止かと思った夏合宿でしたが、なんとか晴れている地域で岩登りができてよかったです。
しかし雨から逃れるために三重県まで移動するとは、最初に聞いたときは驚きましたが、がんばって長距離移動すればクライミングができるのであれば、こういうのも今後の選択肢としてはありだなと思いました。


今回のルート(登りのみ)


7:53 裏道登山口
↓ 52分
8:45 藤内沢出合
↓ 48分
9:33〜9:56 前尾根取り付き
↓ 5時間30分
15:26 P2頂上
↓ 38分
16:04 藤内沢出合
↓ 24分
17:01 裏道登山口
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