瑞牆山 ダルマ岩


2019年6月25日(火)
まーしー、まっつん、まっさんと瑞牆に行ってきました。
先週に引き続いてワイドを登りに、今回はワイドの入門者向けルートが多いと言われているダルマ岩へ。



トポでは植樹祭駐車場からダルマ岩まで20分と書かれていましたが、なかなかの急な登りで、薄い踏み跡を辿りながら登って、40分ぐらい歩いてダルマ岩に到着。
昨日雨が降ったようだったので岩の状態が心配でしたが、思いのほか北面の方も乾いていました。



こちらは西面。
左のワイドが「雪だるま」(5.8)で、その右の大きなフレークの裏にあるチムニーを登るのが「だるま落とし」(5.9)。



まずは一番グレードの低い「雪だるま」から登ります。
まーしーの後に僕も続けて登って、無事にフラッシュ。
上に行くにつれて、キャメロットの4番、5番、6番、そして最後は6番もスカスカとだんだん広くなっていくので、登るにつれてワイドっぽいムーブになっていくのが楽しいです。



「雪だるま」を登ったら、反対側から「神楽」(5.9)を登ってくるまっつんが見えました。
僕はこの日は「神楽」には触りませんでしたが、なかなか微妙そうなサイズで難しそうです。



「神楽」を外側から見たところ。
こうして見ると、結構簡単そうなクラックに見えてしまうのですが、実際に触ったまっつんとまーしーはかなり苦しんで、何度かテンションをかけながら登っていました。
まだワイドのムーブがよく分かっていないというのもありますが、見た目では難しさの予想が全然できません。



ワイド初体験のまっさんはトップロープで「雪だるま」にトライ。
途中でクラックから足が抜けなくなってしまい、惜しくも一度テンションをかけてしまいましたが、核心はノーテンで突破。

2回目はリードでトライして見事にレッドポイントしてました。



そして僕は「だるま落とし」にオンサイトトライ。
出だしのルーフ下をトラバースする部分で、クラックの中に手を入れたら中がビショビショで、一気にテンションが落ちてしまい、トラバースの途中で早々にテンションを掛けてしまいました。

トラバースの部分が意外と難しく、もうこんなところ早く抜けてチムニーの練習をしようと思い、1つカムを極めてはテンションを掛けて、一応フリーではあるものの情けないスタイルで突破。

そして楽しみにしていた大きなチムニーに到着しました。
チムニーにすっぽり入って、少し登ってからキャメロットの6番を極めようとましたが、6番ではスカスカで全く極まりません。



しかし、こんなこともあろうかと思い、今回から秘密兵器を導入していました。
6番が極まらない20cm以上のクラックにも対応する、ビッグブロの4番です。
19,500円と中々の高い買い物でしたが、これからワイドをたくさん登る為に、自分に発破をかけるつもりで買ってしまいました。

「だるま落とし」のチムニーは上の方まで登ればキャメロットの6番が極まるようになってきますが、結構上の方まで登らないと極められないので、ビッグブロが無いとなかなか怖いと思います。
難しくはないので落ちることはまずないですが、落ちたらまず助からない感じです。



途中までは順調に登っていきましたが、後半が難しくて行き詰ってしまい、力尽きてテンション。
登るにつれて少〜しずつ狭くなっていくので、最初はすっぽり入っていられたチムニーからだんだん押し出されて、難しくなってきます。



クラックの中に挟まって、腹の底から出てくるような野太いうめき声を上げながら、少し登ってはキャメロットの6番をずらして、ハァハァ言いながら休んで、じわじわと体を摺り上げて行きます。

スポートルートのクライミングで感じるような爽快な感じとは全く異なる、単調で地味な作業ですが、それ故にただ登ることに没頭してしまう、のめり込んでしまうような面白さが、ワイドクラックにはあると思います。

まだまだワイドは始めたばかりで、5.9のレッドポイントもまだ遠い感じがしますが、できないことができるようになっていくときが一番楽しいと思うので、これから練習して登れるようになっていくのが楽しみです。

結局何度もテンションを掛けはしましたが、なんとかトップアウトはできました。
なんだか最近は自分の中での目標が低くなってきているのか、オンサイトとかできなくても、クラックのオンサイトトライはフリーでトップアウトができれば充分に満足です。

ちなみに、オフウィズスを抜けてトップアウトしたところから、終了点に向かって少し横に歩いていたら、キャメロットの6番が外れて下に落ちていきました。
上部の方では6番が極まるようになるとはいっても、ほとんど閉じてないような状態でしか極まらないので、不安定でウォーキングしやすく、怖くて墜落荷重はとても掛けられません。



そして僕の次はまーしーが「だるま落とし」にトライ。
下部の怖いトラバースを一発で抜けてチムニーに入り、上部のオフウィズスで一度テンションを掛けましたが、ワンテンの後で左挿しに変えてすんなり突破。

確かによく考えれば右壁にそこそこホールドがありましたが、クラックの形状的に左挿しという選択肢は僕の中にはありませんでした。
こないだの「よろめきクラック」のときも、帰宅してから他の人の記録を見たら、意外と左挿しで登っている人が多くてショックを受けたので、もっと周りをよく見て色々試してみないといかんなぁと思いました。


【今日の成果】
雪だるま5.8FL
だるま落とし5.9トップアウト(テン山)
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