千畳敷カール(雪上訓練)


2019年4月8日(月)
4月の会山行で、千畳敷カールに行ってきました。
今回はロープウェイの駅の近くで雪上訓練です。

千畳敷カールには、山登りを始めた年に1度だけ来たことがありますが、雪があるときに来るのは初めて。
ロープウェイの駅から一歩出ると、岩と雪だけのヨーロッパ・アルプスのような景色が広がります。



とりあえず手ごろな斜面を探して、宝剣岳より左側の方の斜面を登ります。



先頭でラッセルするのはやっぱり疲れるので、30歩ごとに交代しながらラッセル。



場所によって雪の硬さは結構違いますが、もう4月ということもあって雪が硬く、
ラッセルといっても1月の爺ヶ岳のときとは全く違う感じです。



宝剣岳がよく見えるようになってきました。
真っ白な雪の中にそそり立つ岩壁に、とても心が惹かれます。
今回は雪上訓練なので登りませんが、来年あたり是非チャレンジしてみたいです。



千畳敷カールから乗越浄土の方へと登っていく人たちが見えます。
雪崩が多そうな地形なので、人の後ろを歩くのはちょっと怖そうです。



適当な斜面で、まずは滑落停止の練習。
去年の富士山のときとは違って雪はたっぷりあるので、岩にぶつかる心配もなくて思い切って滑れます。



実際に滑落するときというのは、後ろ向きに転倒して初期制動をかけられない場合だと思うので、
後ろ向きに倒れる練習もやってみましたが、意外に縦に回転し続けて勢いがついてしまい、一瞬マジで死ぬと思いました。
その次は頭が下向きの状態で仰向けでの滑落もやってみましたが、逆さまの状態で滑落すると、
もがいてるうちに自分がどっちを向いているのか全く分からなくなってしまい、すごく怖かったです。



次は斜面をトラバースしたり、登ったり下ったりする練習。



そして次は雪上での確保技術で、まずはスタンディングアックスビレイ。
写真ではロープがちょっと乱れてますが、バケツを掘ってロープをまとめておくとよいようです。

まずデッドマンやスノーバーを埋めて、しっかりしたアンカーを作ってセルフビレイをとるのですが、
先輩方の話では、「アンカーを作るのにかなり時間がかかるので、この方法を使うという判断をするのに勇気が要る」ということでした。



次にシッティングヒップビレイ。



最後にスノーボラードの作り方を教わったところで、
急に風が強くなってきて寒くなってきたので、訓練を終えて撤収することにしました。



ロープウェイの駅がすぐ近くなので撤収がすごく楽です。
僕にとっては今回が3度目の雪上訓練で、これまでの2回は全て富士山でしたが、
今回の千畳敷カールが一番雪が多くて、よい訓練ができました。
バスとロープウェイの値段が高いのが難点ですが、千畳敷カールは雪上訓練には最適だと思いました。


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