湯河原幕岩
Hパイセンと共に湯河原幕岩へ行ってきました。
Hパイセンとここに来るのは、3月2日のあの事故以来初めて。
今度こそ「No.1ルート」をきっちり登って、あの事故を乗り越えなければいけません。
写真は丹沢広場から見た「No.1ルート」。
木が邪魔でよく見えませんが、上の方に特徴的な弓形クラックが見えています。
まずは「コナン」でアップ。
前に登ったときは簡単に登れたと思ってナメてかかったら、
何故か今回は上手くカムセットの体勢が作れなくて、登っている間に結構疲れてきて危ないところでした。
そしてギアと食料を持って「No.1ルート」の1ピッチ目を登り、中間のテラスへ行き、まずは前回の墜落現場を確認。
滑り落ちた箇所から墜落して止まったところまでを見てみると、途中に岩が出ているところもあり、
もしも落ちる途中で岩にぶつかっていたら、もっと大怪我だったろうなぁと思い、
やっぱりカムセットは、落ちたとしても大きな怪我に至らないような状態をキープして登りたいと思いました。
帰るときに撮った写真なので懸垂下降中ですが、この写真の手前の辺りが墜落地点です。
まずはパイセンがトライ。
今回はちゃんと最初のプロテクションを早めにとって、順調にロープを伸ばしていったものの、
もうちょっとというところでテンションが入ってしまいました。
そして次は僕がトライ。
こないだの初見のときとは違って、登るラインは分かっていたので、核心まではかなり順調に登れましたが、
核心のフィンガー部分でなかなかジャムが極められず、順手にしたり逆手にしたり、
使う指の本数を変えてみたり、効かせる方向を変えてみたり、粘りながら色々試しました。
かなり時間がかかってだんだん苦しくなってきましたが、なんとかカムを極めてムーブを起こして、核心を突破。
とても嬉しくて、安全地帯に入ったところで軽く雄叫びを上げました。
2ピッチのルートなので、終了点まで登るとかなり高く、ちょうど太陽も出てきて最高の気分でした。
パイセンの2便目は、1便目よりは少し先まで登ったものの、核心を突破するまでは登れず。
パイセンの次のトライまでのレスト中に、トップロープで僕ももう一度登って核心部のジャミングを確認。
核心部を何度か繰り返し登って、何となくフィンガージャムのコツが掴めてきました。
そしてパイセンも3便目で見事にレッドポイント。
前回の事故もあって、因縁のあるルートになりましたが、
同じ日に2人共レッドポイントできて、本当に良かったです。
かなりピンボケしてますが、サナギを見つけました。
季節ももう春になり、そろそろ小川山や瑞牆山に行くにも良い時期になってくるので、
今年は小川山や瑞牆山にたくさん通って、花崗岩のクラックをたくさん登りたいです。
【今日の成果】 |
コナン | 5.9 | 再登 |
No.1ルート | 5.10a | RP(通算2便目) |
No.1ルート(TR) | 5.10a | トップアウト |
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