乾徳山 旗立岩中央稜
2018年11月26日(月)
マーシー、まっつん、クミちゃんと乾徳山の旗立岩中央稜を登ってきました。
当初の予定では、冬山のシーズン始めということで、みんなで雪山を登ろうと思っていましたが、
今年は11月に入っても暖かく、北アルプスの方も雪があまりないみたいなので、
雪山は諦めて、みんなで行ける簡単なバリエーションをやることにしました。
大平牧場の登山口から登り始めます。
国師ヶ原の辺りは景色が開けていて、山頂の方が見えます。
山頂近くの左側の岩が多分旗立岩です。
取り付きまでのアプローチは、事前に他の人の記録をいくつか見たら、
山頂の手前の展望台のところから懸垂で降りてからルンゼを下ってトラバースしていくパターンがほとんどでしたが、
今回はマーシーの提案で、下からアプローチしてみることにしました。
前日の夜にみんなで地形図を見ながら、登るルートを何パターンか考えて、
高原ヒュッテを通過してから右に見えてくる岩場をどうするかは現地で見て判断することにしていましたが、
実際に岩場が見えるところまで歩いてみたら、岩場の近くまで行くのが結構大変そうだったので、
そのまま登山道を歩いて岩場を左から越えました。
その後もしばらく登山道を登り、右側の方に岩が見えてきたら旗立岩の基部を目指してトラバースしようと思っていましたが、
登山道のすぐ右に小さな尾根があって見通しが利かないので、
とりあえず適当にトラバースしてみることにしました。
見通しが効くところに出たら上の方に岩が見えてきたので、そのままどんどんトラバースしていきます。
そして旗立岩の基部に無事に到着。
取り付きの手前のブッシュのところでギアを装着します。
写真はもうまっつんがスタートした後で、
ロープが伸びている先の方の木々の隙間から少しだけまっつんが見えてます。
先にまっつん・クミちゃんのペアが登り、僕とマーシーもその後から登ります。
最初は僕がリードで登らせてもらいましたが、登り始めてみると、
意外とホールドやスタンスが少なく、ガタガタと動く石も多くて怖かったです。
なるべくカムやナッツで登りたいとは思っていましたが、
ちょっと怖かったのと残置ハーケンがたくさんあったので、残置をフル活用して登りました。
1ピッチ目をフォローで登るマーシー。
2ピッチ目以降はⅡ級ぐらいで簡単です。
ここはマーシーが先に登り、ロープがいっぱいになったところからそのままコンテで3ピッチ目も登りました。
3ピッチ目を登り終えたところで終了点に到着。
僕とマーシーが途中で追い抜いたので、最後尾になったクミちゃんも無事に終了点に到着。
やっぱりコンテで行けるところはコンテで行った方が断然速いです。
終了点でロープを束ねるまっつん達と富士山。
終了点からは頂上岩壁がすぐそこに見えます。
最後に頂上岩壁の左側の第一岩稜も1ピッチ登って頂上へ行きます。
普通に登山道を登る場合にハイライトとなる鳳岩の鎖場です。
ここをちょっと手前から左側に降りていくと第一岩稜の取り付きです。
第一岩稜を登るまっつん。
ここもⅡ～Ⅲ級ぐらいの感じでした。
第一岩稜を登りきって頂上に到着。
やっぱり抜けた先が頂上というのは良いですね。
下りの途中で、懸垂でアプローチする場合の懸垂ポイントも確認しておきました。
写真の真中の赤いスリングが見えているチムニー状のところから懸垂で降りていくようです。
ここから懸垂で降りてトラバースだと、旗立岩を登る為だけに一旦降りることになるので、
やっぱりちょっと無理矢理な感じがします。
下から旗立岩にアプローチすると、最初から最後まで登り続けることができるので良いです。
ちゃんと取り付きに辿り着けるかドキドキでしたが、地形図を見てルートを考えて、
歩きながら周りを見てどこを登るか考えながら歩く、というのは初めてだったので、
とても良い経験になりました。
下りは扇平の方へ降りて、月見岩で少しだけボルダリングをして帰りました。
そして今回、なんとまっつんが動画を撮影していて、PV風にかっこよく編集してくれました。
ニット帽を被っているのが僕です。
まっつんはソニーのアクションカムをヘルメットに着けて撮影してましたが、
やっぱりクライミングのときはハンズフリーで撮影できるカメラが便利ですね。
今回のルート
7:35 大平牧場
↓ 1時間13分
8:48 国師ヶ原
↓ 1時間27分
10:15 1900mぐらいのトラバース地点
↓ 1時間11分
11:26 旗立岩中央稜の取り付き
↓ 44分
13:10 旗立岩中央稜の終了点
↓ 20分
13:30 頂上岩壁第一岩稜の取り付き
↓ 48分
14:18 乾徳山
↓ 57分
15:15 月見岩
↓ 1時間27分
16:42 大平牧場
