大天井岳〜槍ヶ岳


2018年8月20日(月)〜22日(水)
会の仲間のいとしゅーさんとクミちゃんと、槍ヶ岳に登ってきました。

6年前に山登りを始めたときは、いつか槍ヶ岳に登ることを目標にしていましたが、
山登りを続けていくうちに行きたい山が次々に出てきて、
山岳会に入って本格的にクライミングを初めてからは縦走に行くこともだんだん少なくなり、
結局なかなか槍ヶ岳に行けずにいました。

ところがこのたび、月稜会の60周年記念イベントの高尾山から親不知までのリレー山行の一環として、
会の仲間達との初めてのテント泊縦走で槍ヶ岳に行く機会を得られたのです。

まずは夜行バスに乗って、登山口の一ノ沢まで行きます。



午前4時半頃に一ノ沢に到着して、5時過ぎに出発。
ここから稜線の常念小屋まで、4時間ぐらいの登りをがんばって歩きます。



沢沿いの登山道なので、何度か橋を渡って右岸と左岸を行ったり来たりします。



稜線が見えてきました。
最高の天気で、稜線まで登ったときの景色が楽しみです。



9時過ぎに常念乗越に到着。
槍や穂高の辺りだけ雲がかかっていて、残念なことに槍の姿はまだ見えません。


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久々に360度写真を撮ってみました。



常念岳。
今回は登りませんが、蝶ヶ岳にもまだ登ったことがないので、いずれは蝶〜常念も歩きたいです。



次の目的地の大天井岳に向けて、常念岳とは反対の横通岳の方へと進みます。



登山道の上で座っているライチョウさんを発見。
今まで知りませんでしたが、ライチョウが出てくるのは天候が崩れる兆候だそうです。



この辺りはほとんど平らで景色も良くて、最高の気分で稜線散歩を楽しめます。



ハイマツ帯の中に細い登山道が続いています。



途中で足がつってしまい、休みながら登るいとしゅーさん。



大天井岳が見えてきました。
なかなか雄雄しくて立派な姿です。



槍ヶ岳の辺りの雲が薄くなってきて、全体像が見えそうだったので、
しばらく眺めていましたが、これ以上は姿を見せてくれませんでした。



大天井岳まではもうすぐですが、もう出発から7時間半も経っており、だんだん疲れの色が見えてきました。



ようやく本日のテント泊予定地の大天荘が見えてきました。
小屋の後ろに見えているのが大天井岳です。



テントを張ってから空荷で山頂まで行って記念撮影。
晴れていれば360度の大パノラマだそうですが、残念なことにガスまみれ。



北側の方は晴れていて、3年前に登った燕岳がよく見えます。



今回の山行ではクミちゃんが食事当番なので、夕飯はタコのアヒージョと鮭のちゃんちゃん焼きを作ってくれました。



2日目の朝。
雨と強風でテントの撤収にかなり苦労しました。

パッキングをしてから、一旦風を避ける為に小屋に入り、温かいコーヒーで一息ついてから出発。



出発から1時間ほどでビックリ平に到着。
もう雨はほとんど降っていなかったので、ここで皆レインウェアを脱ぎました。

イノヴェイトの靴を履いた短パン姿のULハイカーがここで休憩をしていましたが、
どこから来たのか聞いてみたら、この日の深夜1時に中房温泉を出発して歩いてきて、
今日のうちに北穂まで行くということでした。
すごい人も居るものです。



出発から2時間ほど、ずーっとガスで景色が全く見えない中を歩いていましたが、
ここに来て突然ガスが晴れてきました。



西岳の山頂に到着。
雲は多いですが、すっかりガスは晴れて幻想的な景色です。



今回初めて、槍の姿がくっきり見えました。



ヒュッテ西岳で休憩。

ここまでの登りで暑くなって、登っている間は「小屋に着いたらコーラ飲む!」と言ってましたが、
小屋に着いて腰を下ろすと、涼しくてとてもコーラなんて飲む気分ではなくなってしまい、
牛乳を買ってバーナーで温めて、ホットミルクにして飲みました。



次は水俣乗越まで下ります。
行く手はまたガスに包まれています。



40分ぐらいで水俣乗越に到着。
西岳からここまでの下りが、梯子や鎖が多くてなかなか険しい感じでした。

ここからはいよいよ槍ヶ岳への登り、東鎌尾根に入ります。



結構アップダウンが多く、こんな長い梯子の下りもありました。

この辺りから雨が降ったり止んだりで、雨が降ってきたと思ってレインウェアを着たら雨が雨が止んで、
暑くなってきてレインウェアを脱いでというのを2回ほどやりました。



登山道の上でお猿さんが通せんぼ。

写真には一頭しか写ってませんが、小猿を含めて四頭いました。
ちょっと怖かったですが、待っていたら何処かへ行ってくれました。



ヒュッテ大槍に到着。
ガスが濃くて何も見えませんが、とりあえず「ヤリへ」と書いてある方へ行きます。



殺生ヒュッテまではうっすら見えてますが、その後ろに聳えているはずの槍の姿は見えず。
晴れていたらここから槍がどーんと見えるはずだったので、少し残念です。



とうとう槍ヶ岳山荘が見えてきました。



後は槍の穂先への登りを残すのみです。



そのまえに、お腹がペコペコだったので槍ヶ岳山荘で腹ごしらえ。
僕はマーボーナス丼にしました。



お腹もいっぱいになったところで、ついに槍ヶ岳の山頂アタック開始。
なんだか上の方は渋滞している感じで、行列が見えます。



ちょうどいいタイミングでガスも少しだけ晴れてきて、良い気分で登れました。



頂上の手前の梯子のところで渋滞してました。

月稜会に伝わる言い伝えで、槍ヶ岳の鎖と梯子には強い電流が流れていて、触ると死ぬと聞いていたので、
鎖には触らないように登りましたが、梯子に触らずに登るのは難しく、梯子には触ってしまいましたが大丈夫でした。



とうとう山頂に到着。

山頂は意外に広く、20人ぐらいは立っていられそうな感じでした。
みんな代わる代わる記念写真を撮っていてせわしないので、僕らも記念撮影をしてすぐ下山開始。



下りは槍沢コースを下ります。



同じような感じのガラガラした道が延々と続きます。



そして2時間40分ほど降って、本日の宿泊地のババ平に到着。
明るいうちにテント場に到着できてよかったです。

昨夜は風が強くて、風がテントを叩く音で何度も目が覚めましたが、
ここまで降りてくれば今夜は風もなくゆっくり眠れそうです。

そんなわけでのんびりテントを張って夕飯を食べて、20時ぐらいに就寝。



そして3日目の朝。
2日目とは打って変わって平和な朝です。

6時頃までゆっくり眠って、起きてからものんびりご飯を食べて、
テントを朝日にあてて乾かしてから、7時半ぐらいにババ平を出発。



10時ぐらいに徳澤に到着。
ここでカフェに寄っておやつタイム。



僕はソフトクリームにしました。



徳澤の辺りはもう紅葉が始まっていて、秋っぽい感じも漂っていました。



明神館まで来ました。
ここまで来れば、もう上高地はすぐそこです。

ここからは明神岳がよく見えます。



明神館から上高地の方に少し歩くと、明神岳がもっとよく見えるスポットがあります。
この山もなかなかかっこいいです。

明神岳に登るのには一般登山道はないみたいですが、バリエーションのルートがいくつかあるようです。
穂高も槍も、一般登山道ではもう登ったので、次はバリエーションルートから登ってみたいです。


今回のルート


1日目
5:06 一の沢
↓ 4時間9分
9:15〜9:55 常念乗越
↓ 2時間40分
12:35 大天荘

2日目
5:15 大天荘
↓ 2時間51分
8:06〜8:50 西岳ヒュッテ
↓ 45分
9:35〜9:45 水俣乗越
↓ 1時間52分
11:37〜11:50 ヒュッテ大槍
↓ 45分
12:35〜13:05 槍ヶ岳山荘
↓ 17分
13:22〜13:29 槍ヶ岳
↓ 3時間15分
16:44 ババ平

3日目
7:35 ババ平
↓ 2時間25分
10:00〜10:40 徳澤
↓ 1時間35分
12:15 上高地バスターミナル