小川山 野猿返し
マーシーとの小川山合宿3日目。
最終日の今日は、東股沢の「野猿返し」という10ピッチのルートを登ります。
ここまでの2日間の経験を元に不要な装備を削り、必要最低限の装備で挑みます。
このルートは、ネットで調べれば記録は少し出てきますが、トポがありません。
トポが無いルートに行くというのは初めてなので、できるだけ情報を見ないようにしてきました。
心配だったアプローチも問題なく、駐車スペースから10分ぐらいで取り付きに到着し、ホッと一安心。
写真は1ピッチ目を登り始めようとするマーシーをビレイする僕。
リードクライマーがビレイヤーを撮影するというのはなかなか新鮮な気がします。
1ピッチ目を登るマーシー。
4ピッチ目からリッジに出ます。
5ピッチ目、多分このルートの核心部を登るマーシー。
何ピッチ目か分かりませんが、フォローでリッジを登る僕。
細い岩稜を辿っていく感じで、一昨日登った烏帽子岩左稜線に似ています。
無事に終了点に着いて、懸垂1回で下まで降ります。
このルートは、1ピッチ目に1つだけボルトが打ってありますが、
余計な残置が一切無くて、オールナチュプロで楽しく登れました。
クライミングの難易度で言ったら、核心部でも5.7ぐらいの簡単なルートですが、
人工物が全く無いルートを、自分達のギアだけを使って登って降りるというのは、
難しいルートを登るのとはまた違う種類の楽しさがあります。
帰りの渡渉。
行きも帰りもこの地点をジャンプして渡りましたが、帰りの方がジャンプが難しくて、ちょっと焦りました。
大きく助走をつけてなんとか突破できました。
駐車スペース近くの河原から見た野猿返しの遠景。
左の岩はまた別のルートがあるそうです。
この3日間で、マルチピッチのルートを3つも登って、一気にたくさんの経験を積むことができました。
今までに行ったマルチのルートでは、ちょっと難しいルートをオールフォローだったり、
簡単なルートをオールリードで登ることが多く、ちゃんとつるべで登ったことはありませんでしたが、
今回は初めてつるべで登れて、とても嬉しいです。
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