小川山 烏帽子岩左稜線
マーシーと2人で2泊3日の小川山合宿に行ってきました。
東京を朝に出発して、甲府駅の近くでレンタカーを借りて、11時過ぎに廻り目平に到着。
1日目は、マーシーが2度敗退しているという因縁のルート、烏帽子岩左稜線に挑みます。
12時4分にテント場を出発し、ビクターというボルダーがある辺りから河原に下りて渡渉。
アプローチはマーシーにお任せしてしまったので細かいところは覚えてませんが、
マラ岩方面への分岐を右側に行って、さらに踏み跡を辿っていくと見晴らしのよいモレーンに出て、右手に烏帽子岩が見えてきます。
このモレーンをしばらく登っていき、右側の樹林帯に入って、また踏み跡を辿っていきます。
モレーンから樹林帯に入る部分が分かりづらく、今回はちょっと早めに入りすぎてしまったみたいですが、
無事に12時28分に左稜線の取り付きに到着。
12時40分ぐらいにマーシーのリードで登攀開始。
1ピッチ目は、トポには「きれいな岩の右の汚い溝を登る」と書かれていましたが、まさにそんな感じでした。
トポでの2ピッチ目。
1ピッチ目からつなげて40mぐらいなので、つなげて1ピッチで登りました。
4ピッチ目を登る僕。
この辺りが序盤のおもしろいところらしくて、3ピッチ目と4ピッチ目は僕が続けてリードさせてもらいました。
5ピッチ目からは、しばらく簡単な岩稜歩きとブッシュ歩きになるので、
コンテに切り替えて、マーシーがトップで登りました。
左手前の岩をマーシーが登っています。
9ピッチ目から再びスタカットで、僕がリード。
ビレイ点にリングボルトやハーケンが打ってありましたが、
ここまでオールナチュプロで登ってきていたので、残置支点は無視してカムでビレイ点を作りました。
10ピッチ目のトラバース。
アンダーを持って窮屈な体勢から左足を出します。
トポに書かれていた通り、一瞬怖かったですが、普通に足が届いて登れました。
11ピッチ目をリードするマーシー。
12ピッチ目の終了点から。
この辺りは景色は良いですが、グレードでいうと5.5〜5.6で、若干刺激が足りない感じです。
そして中盤の核心、13ピッチ目のクラック。
ここはマーシーがリードで登りました。
クラックをフォローで登る僕。
手も足もジャムがよく極まりましたが、初めての花崗岩でのハンドジャムは結構痛かったです。
こうして見ると高度感がすごいです。
クラックを登って少し歩くと、烏帽子岩本峰(三ノ盾)のピークで、その先の四ノ盾と五ノ盾が見えます。
奥に見えているのが最終ピッチの五ノ盾のチムニーです。
ここから懸垂で少し降りて、リッジを少し登ってからまた懸垂で降りて、そこから歩いて17ピッチ目のワイドクラックを登ります。
そしてついに最終ピッチのチムニー。
順番でいくとここは僕のピッチでしたが、こないだの太刀岡山ですっかりチムニーに苦手意識を持ってしまっていたので、
マーシーにリードしてもらいました。
ザックをハーネスのビレイループからぶら下げて、登っている途中でヘルメットも外して、見事にチムニーを突破してました。
僕もフォローでチムニーを登攀。
マーシーの登りを見た後だったので、見よう見まねで、上半身はプッシュと背中を使い、
下半身は膝と足を使ってずりずりと登りました。
途中から狭くなってきて、下半身を動かせなくなってきたので、最後はクラックの外に出てスラブを登って終了点に到着。
こないだの太刀岡山ではチムニーの登り方が全然分からず、
クラックの内側のホールドを使ったりして登りましたが、今回はちょっとはマシな登り方ができたと思います。
終了点からの景色。
終了点に着いたのが18時だったので、出発から5時間20分でのゴールでした。
僕がまだ不慣れなこともあって、もたついたところもありましたが、
1ピッチの平均が20分以下だったことになるので、まずまずのペースではないでしょうか。
その後はテント場に戻って、シャワーを浴びて、明日に備えて就寝。
ここのキャンプ場はシャワーが24時間使えるので、クライマーにはとてもありがたいです。
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