天王岩
5月に月稜会に入会したばかりの新人のマーシーと天王岩に行ってきました。
前日の午前中に激しい雨が降ったので、登れる状態かどうか心配でしたが、大体のルートは乾いていました。
到着してみたら他に誰もおらず、結局この日は終日貸切で登れました。
こういうときは、平日休みって最高だなと思います。
まずはいつもどうり無名ルートでアップ。
半年ぶりの天王岩なので、なんだか懐かしい感じがします。
その後はアップの2本目でクラックジョイ。
やっぱりこのクラックジョイは爽快感があって、とても良いルートです。
その次は下の岩場で登ろうと思いましたが、下の岩場は昨日の雨が乾いておらず、ジットリと濡れていました。
どうやら上の岩場よりも乾きが悪いようです。
仕方ないので上の岩場に戻り、前に来たときに登れなかった「蝉時雨(5.10b)」にトライ。
前回来たときは、近くに居たおじいさんにムーブを教えてもらって登りました。
もう半年前のことなのでどんなムーブだったかすっかり忘れてしまいましたが、
登り始めれば思い出すだろうと思って取り付いてみたら、
完全に忘れていて思い出すことができませんでした。
でもあのときとは別のムーブで核心を突破し、ワンテンでトップアウト。
このルートは核心が1ピン目と2ピン目の間にあり、落ちると結構怖いルートなので、
一回トップロープで核心ムーブを探って、もっと安定した登り方を発見し、
次のトライでレッドポイントできました。
前に来たときはどうしても自力ではムーブ解決できず、人に教えてもらって登ったのに、
どういうわけか今回は、前のときとは別のムーブを自力で見つけられて、わりとあっさりと登ることができました。
次は、他の人のブログで見た「涅槃の風」の1ピン目から左上していくルート。
前に僕が「涅槃の風」を登ったときに、2ピン目を間違って左の方にとってしまい、
あの2ピン目のボルトは何のためのものなんだろうと思っていましたが、
どうやら1ピン目だけ「涅槃の風」と共用の別のルートがあったようです。
最近の本には書いてないルートですが、古いトポには「入門者(5.9+)」と書かれているルートで、
2016年にリボルトされて再生されたルートだそうです。
特に悩むこともなく登れる素直な感じのルートですが、
上の岩場には貴重な5.9台のルートで、アップに使うのにもよさそうです。
マーシーはブランクがあるみたいで、今日はクラックジョイを登った後は
無名ルートを何度も登って練習してました。
パートナーが居なくて御岳でボルダリングをすることが多かったらしく、
有名な「忍者返し」も登っているそうなので、今後はすごく登りそうな予感です。
僕は次に「蜃気楼(5.10c)」にトライ。
このルートも前に来たときにトライしましたが、あのときは核心を左から回り込んで登ってしまい、
核心の越え方が違っていたみたいなので、登る前に他人の動画を見て、核心で使うホールドを確認してからトライ。
最初はマスターでトライしましたが、3ピン目のボルトが遠く、ヌンチャクを掛けるのにかなり手こずってしまい、
核心のハングを越える力が残ってなくてワンテンしてしまいました。
ワンテン後、核心ムーブはすぐ解決してトップアウトして、2回目のトライでレッドポイント。
去年からの宿題となっていた蝉時雨と蜃気楼が1日で終えられてよかったです。
この半年の間に湯河原や城ヶ崎で何度もクライミングをしていたので、結構上達してきているんでしょうかね。
腕や指の力がそんなに強くなったようにも感じないし、
何が変わって登れるようになっているのか、自分でもよく分かりません。
最後に、帰りのバスの時刻まで少し時間があったので、
マーシーからカムを借りて「コーナークラック(5.7)」にトライして、無事にオンサイト。
5.7ということでちょっとナメてましたが、やっぱりボルトルートと比べるとカムで登るのは怖く、
このルートが今日一番怖かったです。
実際5.7にしてはちょっと辛い気がしました。
【今日の成果】 |
無名ルート | 5.8 | 再登 |
クラックジョイ | 5.9 | 再登 |
蝉時雨 | 5.10b | 敗退 |
蝉時雨(TR・2便目) | 5.10b | 敗退 |
蝉時雨(3便目) | 5.10b | RP(通算6便) |
入門者 | 5.9+ | MOS |
蜃気楼 | 5.10c | 敗退 |
蜃気楼(2便目) | 5.10c | RP(通算4便) |
コーナークラック | 5.7 | OS |
|
|