赤岳


2018年3月12日(月)
会山行で赤岳に登ってきました。

3つのパーティに分かれて、バリエーション組は赤岳主稜や石尊稜を登りますが、
今回僕はピークハント組に入ったので、文三郎道を登って赤岳山頂を目指し、
地蔵尾根から下ります。
1年前に単独で登ったときと、ちょうど反対回りのルートです。




今日のヤマテンの予報では、最低気温がマイナス8度で、最高気温がマイナス3度。
朝方にテントを撤収しているときは寒さを感じましたが、歩き始めるとすぐに暑くなりました。
行者小屋までの道では風も全く無く、最高の天気です。



出発からちょうど2時間で行者小屋に到着。
危険箇所があったらロープを出す想定なので、一応ここでヘルメットとハーネスを装着します。

アイゼンもここまではチェーンスパイクで来ましたが、ここから前爪のあるアイゼンを着けました。
何日か前に雨が降ったらしく、行者小屋までの道はところどころ凍結していてツルツルでしたが、
チェーンスパイクのおかげで全く問題なく歩けました。



前回の赤岳主稜のときは、行者小屋での休憩のときに行動食のパンを食べることができず、
後でかなり辛い思いをすることになったので、今回は短い休憩でも素早く栄養を摂れるように、
チューブ入りのコンデンスミルクを持ってきました。

ここでコンデンスミルクを半分ほど飲んで、水もしっかり飲んで、今回は万全のコンディションです。



行者小屋を出てから50分。
文三郎尾根の上部まで登ってきて、主稜の取り付きへのトラバース地点まで来ました。

こないだ見たときは、ここから主稜を見てもどこをどう登るのかさっぱり分かりませんでしたが、
一度登った後で見てみると、こないだどうやって登っていったのかがよく分かります。



よーく見ると、1ピッチ目を登っているアンジェラさん、クミさん、ヒロさんが見えます。



主稜を登るヒロさん達のパーティを横目に見ながら、
僕らはそのまま文三郎尾根を登って頂上を目指します。
この辺りから風が強くなってきました。

雪は硬く締まっていて、アイゼンがよく効きます。



稜線の分岐まで来ました。
この辺りが一番風が強かったですが、聞くところによるといつもこの辺りだけは風が強いそうです。
奥に見える阿弥陀岳がかっこいいです。



分岐から少し進んで、岩陰に入ると風が無くなったので、ここでザックを降ろして小休止。



南側の旭岳、権現岳、編笠山、その奥に南アルプス。



ここからは岩稜帯になりますが、今まで見えていた北側の面と違って、岩にびっしりと氷が付いています。



頂上のちょっと手前にあった岩。
エビの尻尾がすごいことになっています。



山頂に到着。



山頂標識に付いた氷を叩き壊すおじさん。



山頂の祠も、綺麗に風下側だけ氷がびっしり。



どこを見ても雲ひとつ無い快晴で、富士山もよく見えます。


2018/3/12 赤岳 - Spherical Image - RICOH THETA
久々の360度写真。



下りは地蔵尾根を下るので、山頂から地蔵の頭の方へ降ります。



赤岳天望荘の辺りから見た赤岳。
やっぱりこっち側から見る姿が一番かっこいいですね。
それにしても今日はやけにテカテカしています。

後は地蔵尾根を下って、行者小屋からまた南沢ルートを通って無事に下山。
地蔵尾根に入ってすぐのナイフリッジのところだけちょっと心配でしたが、
雪が少なくて鎖も普通に出ていたので、全く問題なく通過できました。



今回のルート


7:22 赤岳山荘
↓ 2時間
9:22〜9:53 行者小屋
↓ 1時間35分
11:28〜12:10 赤岳
↓ 1時間5分
13:15〜13:50 行者小屋
↓ 1時間10分
15:00 赤岳山荘