城ヶ崎 フナムシロック


2018年2月14日(水)
石田登山塾のクラック講習3回目を受講してきました。
このフナムシロックに来るのも3回目ですが、毎回素晴らしい天気に恵まれて、景色も良いしポカポカ暖かくて最高です。
今日も大島までよく見えます。



午前中はこれまでと同じく、そこらへんの岩の隙間に手を突っ込んで、ハンドジャムやフィストジャムの練習。
前回のときに教わった、ジャムを極めるときの手順に注意しながら、ひたすらジャムを極めます。

ハンドジャムの順手と逆手、フィストジャムの順手と逆手について、
どっちでも極められる場合は、次にどういうムーブをするかで考えるという話をこれまで何回か言われてましたが、
僧坊筋の力ではなく、脇を締めてムーブを起こすように言われて、ようやく今まで言われていたことの意味が理解できました。



その次は地上でカムセットの練習。奥の不審者みたいのが僕です。



そしてついにリードで登る練習。
これまでの講習で何度も登った簡単なルートをリードで登って、カムで落ちる練習もやりました。
登り方もカムを極めるポイントも、極められるカムのサイズも分かっているので、登るのは余裕でできましたが、
その後の落ちる練習がすごく怖かったです。



1回目はキャメロットの3番(写真左)をセットしたところで落ちてみて、それはまぁ普通にできましたが、
2回目はマスターカムの1番(写真右)のところで落ちようとしたところ、カムが小さくて頼りなく思えて、
しかも外れたらグラウンドする感じだったので、落ちようとしても心のどこかでブレーキがかかって落ちられず、
あまりの恐怖に涙まで出てくる始末でした。

仕方なくバックアップにカムをもう1つセットして落ちてみたら、ちゃんとマスターカムの1番で止まりました。
一応8kNの衝撃には耐えられるように出来ているんだし、小さいカムだからといって侮れないものです。
そうは言っても、1つのカムに命を預けるような場面でリスクのあるムーブをするのは怖いですが、
とりあえずヤバいところではカムを固め取りすれば、大分安心感は得られそうです。



そして最後に「鬼ごろし(5.7)」にリードでトライ。
前々回のときにトップロープで登ってますが、カムをセットしながら登るとなると全然違います。



最初は1つ目のプロテクションをキャメロットの紫で取りましたが、その後の核心のところで
2つ目のプロテクションを取ろうとしたら、手持ちのカムでサイズが合わなかったので、
クライムダウンして1つ目のカムを別のカムに変えて、改めて登って2つ目に紫を使い、なんとか核心を突破しました。

核心を抜けた後ですぐに次のプロテクションを取りましたが、そうしたら次にカムを極められる体勢になるまでに
結構ランナウトする感じになってしまい、途中ヒヤヒヤしましたが、なんとかRPできました。

ボルトルートよりも考えないといけないことが多くて難しいですが、それだけに得られるものも大きいように感じます。
5.7のルートとはいえ、3回目の講習にしてようやく完登できたのはとても嬉しいです。