城ヶ崎 フナムシロック


2018年1月14日(日)
石田登山塾のクラック講習2回目を受講してきました。
場所は前回と同じフナムシロック。
今回はマンツーマンではなく、他の受講生と一緒です。

午前中はひたすらハンドジャムの練習。
ハンドジャムを極めるときの手順を他の講習生と比較したりして、
どういう手順が良いのかを考えながら、ひたすらそのへんの岩の隙間に手を突っ込みます。

その後は、カムをセットする際の注意点を教わる。

教わったことメモ
・クラックの内側の壁に凹凸があるときは、手前にも奥にも動かないようなところにセットするのがベスト。
・カムがウォーキングするときはカムヘッドの方向に移動するので、奥や上が広くなっているところは注意。
・広くなっているところに入ってカムが完全に開いてしまうと、小さいカムだと耐久性がほとんどない。
・カムが開き気味だとウォーキングしやすいので、なるべく閉じた状態で入るサイズのカムを選ぶ。



次は前回と同じ簡単なルートをトップロープで登る練習。
ジャミングできるポイントは覚えていたので、最初からわりとすんなり登れました。

このルートは、下部はスタンスが右側のほうにあるので、
最初は体の正面を右に向けて登っていき、
中間部からはクラックの左側に体を出すので、途中で向きを変えるところがポイントです。

ムーブを色々と試しながら何度か登っていたら、
石田さんから「最初から左側を向いて登るという手もある」と言われ、
試しに右半身をクラックに突っ込んでみると、肩や肘を使ってバッチリ挟まることができて、
正面にスタンスが無くても左手のプッシュと左足のバックステップで登ることができました。

肩や肘を使って体をスタックさせるのをアームロックというそうですが、
これが僕にとっては新発見で、アームロックを極めて、左手と左足を使って体を上げて、
尺取虫のようにチムニーの中を登るのが新感覚でとても楽しく感じました。



最後に、トップロープのままで擬似リードトライをして、実際にカムをセットしながら登りました。
ボルトルートのときはプロテクションの位置は最初から決められていますが、
クラックの場合は自分でカムをセットするので、プロテクションの取り方も戦略として自分で考えることになります。

その上で、カムをセットした位置によっては、ロープの流れも考えてヌンチャクを足したりしないといけないし、
ロープを激しく動かすとカムがウォーキングすることにも気を使わないといけなくて、
ボルトルートよりも考えないといけないことが多く、なかなか難しいです。