東黒沢白毛門沢


2016年7月17日(日)

今年の沢初めに白毛門沢を遡行してきました。
今回はオリソンテ登山学校の沢登り講習です。

前日の夜のうちに土合駅の近くの道の駅に到着して、そこでテント泊しました。



翌朝、白毛門登山口の駐車場に移動して、そこから出発。
天気予報では曇りのち雨となっていたので、下山まで天気が持つか心配でしたが、
出発の時点ではそこそこの良い天気です。



この沢はアプローチがほとんどなく、駐車場からすぐ沢に入れます。



少し歩くと、開けた感じの明るい渓相になってきます。

僕は丹沢以外の沢はまだほとんど経験がありませんが、
こういう広々とした感じは丹沢の沢にはなくて、すごく気持ちいいです。



ハナゲノ滝。



名前はひどいですが、大きくて美しい滝です。



その後もきれいなナメが続きます。

深い釜のあるところで水に飛び込んでいる人もいましたが、
水があまりにも冷たいので僕はやめときました。



白毛門沢の出合。
ここまでは東黒沢でしたが、ここから左側の白毛門沢に入っていきます。



白毛門沢に入ってからも、ナメの小滝が連続して、気持ちよく登っていけます。



途中でどこかの難しそうな滝を右岸から高巻き。
ここの高巻きがなかなか大変で、急斜面を木や草を掴みながら落ちないように登りましたが、
地面がぬかるんでいてズルズルで、滑落しかける人が続出。
あちこちから悲鳴が聞こえて、なかなかスリリングでした。



二段11mの滝。
ここは右側から登りました。



ここからが白毛門沢の核心部。
奥に見えている5mの滝から始まり、その次に中段の7mの滝、
そして上段の「タラタラのセン」と呼ばれる15mの大滝へと続きます。



最初の5mの滝も結構難しいみたいなので、全部まとめて高巻きすることになりました。

また木や草を掴みながら、ズルズルの急斜面をトラバース。
僕が掴んでいた木がボキッと折れて、危うく滝壺に落ちるところでした。



高巻きの途中でタラタラのセンが見えます。



これも大きくて綺麗な滝です。



高巻きを無事に終えて、大滝を越えてすぐのところに出ました。
トップの人は藪の中の道が無いところを強引に歩いているのに、
しっかりと滝を越えたすぐのところで沢に戻って来れるのはすごいなと思いました。



大滝の後の5m滝も難しいので右から巻きます。



そして4mの滝から続く、40mの大ナメ滝。



手前の滝は右から巻いて、大ナメ滝はフィックスロープをセットしてもらってユマーリングで登ります。
ここは結構待ち時間が長くかかりましたが、待っている間に今日初めての青空が見えてきました。
ここまでずっと雲っていましたが、日が当たると水がキラキラして綺麗です。



大ナメ滝の動画。
水の音が結構うるさいです。



大ナメ滝を越えたところにある大岩。



大岩を過ぎて二俣を過ぎると、水量も大分少なくなってきます。



上の方のガスがとれてジジ岩が見えました。



ジジ岩の左の方にババ岩も見えてきました。

冬になるとジジ岩とババ岩の上に雪が積もるらしく、
それが白髪の頭のように見えることが白毛門の名前の由来になっているそうです。



水もほとんどなくなってきました。
この辺りから山頂までずっと急な登りが続きます。



だんだん岩登りっぽい感じになってきます。



この岩登りゾーンが意外に長く、山頂付近まで延々と小一時間ほど続きます。
みんなここでクタクタになってましたが、グングン登っていく感じが楽しいです。



岩場が終わったらほんの少しだけ草付きがあって、すぐに山頂に到着。
山頂は何故か異常な数のトンボが飛んでました。

6時半頃に出発して、16時9分に山頂なので、登りだけで10時間近くかかったことになります。
総勢13人の大所帯だったので、滝の通過でロープを出したときの待ち時間もかなりありましたが、
それにしても長い道のりでした。
ちなみに「沢登りルート120」の参考タイムは6時間です。



下山は登山道を使って下山。
駐車場まで降りる頃にはすっかり暗くなっていて、全員が下山完了したのは19時半頃。
行動時間は延べ12時間ほどで、下りも長くてさすがに疲れましたが、本当に気持ちよくて綺麗な沢でした。



今回のルート

6:30 白毛門登山口駐車場

7:25 白毛門沢出合

9:30 二段11m滝

11:45 大ナメ滝

12:50 大岩

16:09~16:50 白毛門

19:15 白毛門登山口駐車場

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