岳嶺岩


2015年7月26日

奥多摩の岳嶺岩(がくれいいわ)で、登山教室Timtamのサバイバル講習を受けてきました。

まずはアブミを使っての人工登攀。
フリーでは登れないような垂直の壁を、2台のアブミを使って登ります。

1つのアブミに全体重をかけるようにしないと、バランスをとるのが難しいです。常にハイステップみたいな感じになります。
リズムに乗れればトントンいけますが、支点が離れているとバランスを保つのが難しいです。
膝を岩にしこたまぶつけてしまいました。



こっちのちょっと難しい面も登りました。
トップロープだったのでなんとか落ちずに登れましたが、
アブミでのクライミングは意外に腕力の消耗が激しく、結構ギリギリでした。
最後の一手はちょうどいい支点が無いので、スリングを投げ縄のように木にひっかけます。



次は、宙吊りになった場合の自己脱出の練習。
マッシャー結びを2つ作って、上のマッシャーをハーネスのビレイループにセットし、
下のマッシャーからスリングを連結してアブミを作ります。

それから、
1.アブミに立ち込んで、
2.上のマッシャーを移動させ、
3.上のマッシャーにぶら下がってから、
4.アブミのマッシャーを上げる。
というのを繰り返してロープを登ります。
60cmスリングを5つは使うので、スリングをたくさん持っていないとできません。
メインロープが細いとマッシャーが効かないので、マッシャーで止まらない場合はバッチマンにしたり、
スリングを2つ連結してマッシャーにしたりします。



ビレイヤーの仮固定も教わりました。
ビレイループにかけたカラビナでロープを折り返し、折り返した状態で結ぶことで固定することができます。
結び方は文章で説明するのが難しいですが、TimtamのHPに詳しく書いてあります。



その後は適当な河原に移動して渡渉の練習をやる予定でしたが、
増水していて流れが速いので、実際の渡渉はせずにやり方だけ教わりました。



その後はチロリアンブリッジの張り方を教わりました。
写真のように人が渡ったり、荷物を搬送するのに使うものだそうです。



チロリアンブリッジを張るときは3分の1システムを使います。
これで何で3分の1になるのかは、よく分かりません。



その後はもう1回アブミを使ってのクライミングで、今度はオーバーハングを登ります。
結局時間がなくて僕は登れなかったのですが、ベテランの先輩は落ち着いた動きでオーバーハングを越えてました。
次にここに来るときは登ってみたいです。


今回のルート