燕岳


2015年7月21日〜7月22日

会社の登山部で燕岳に登ってきました。
2013年の西穂高、2014年の白馬岳に続き、1年振り3度目の北アルプスです。

今回のメンバーは若林とK山さん。
若林と山に登るのもこれで4度目ですが、今までは全て日帰りの山だったので、
今回はステップアップして山小屋泊にチャレンジします。

7月20日の夜に新宿に集合して、中房温泉直通の夜行バスに乗り、朝5時半頃に中房温泉に到着。
北アルプス三大急登の一つと言われている合戦尾根を登ります。



スタートから40分ほどで第一ベンチに到着。



さらに30分ほど登って第二ベンチ。



また40分ほど登って第三ベンチ。
合戦尾根は30〜40分おきに休憩用のベンチがあるので、適度に休みながら登れます。



またまた40分ほど登って富士見ベンチ。
かなり歩きやすい道ではありますが、登りっぱなしなので疲れます。



10時ちょっと前に合戦小屋に到着。
みんなクタクタなので、ここでお昼ごはんをとることにしました。



合戦小屋名物のスイカがたくさん冷やされていました。



僕らも一切れ買って、それをさらに3つに切ってもらいました。
急登を3時間も登った後で食べるスイカは格別の味です。

その後は各自でお昼ごはんを買って食べて、次の目的地の燕山荘に向けて出発。
ここまでは晴れていましたが、合戦小屋で休憩している間にすっかりガスに包まれていました。



合戦小屋を出てからしばらく、ガスで何も見えない中を歩いていましたが、
ガスが少し薄くなり、燕山荘らしき小屋が一瞬だけ見えました。
ゴールが見えてくると、途端に元気が出てきます。



ついに稜線らしいものも見えてきました。



そしてついに稜線に到着。
これまでガスに包まれていたのが嘘のように、最高の景色が目の前に広がります。



合戦小屋からここまで何も景色が見えなかったので、感激もひとしおです。
稜線に着いて景色が見えた瞬間に疲れが吹っ飛び、キャッキャ言いながらみんなで写真を撮りまくります。



右側には燕岳が見えます。
僕らが登ってきた、稜線の東側の方は濃いガスに包まれています。



山男の像。



こちらが燕山荘。
立派な建物です。



中に入ってチェックイン。
僕は大部屋でザコ寝するのが嫌なので、今回は奮発して個室にしました。



そしてごほうビールで乾杯。
山の上で生ビールが飲めるというのは驚きです。



高山植物の女王、コマクサ。
ちょうど見頃の時期なのか、そこらじゅうに咲いてました。

ちなみに、燕岳とは反対側の大天井岳方面も、稜線の東側だけガスに包まれていました。



コマクサの撮影も一通り終わったところで、ついに燕岳の山頂へ向かいます。
いつの間にかガスは晴れていました。



有名なイルカ岩。



岩だらけで迫力のある山容です。



スタートから実に8時間半。
ようやく山頂に到着です。



山頂まで来ると、さらに北へ続く餓鬼岳方面の稜線も見えます。



後は、来た道を通って燕山荘まで帰ります。



ここまで僕自身が写真に写っていなかったので、手近な岩に登って記念撮影。



15時過ぎに山小屋に戻り、少し昼寝して、17時から夕食。
昨夜は夜行バスで一睡もできなかったので、よく眠れました。



夕食後はオーナーから山のお話があり、最後にアルプホルンを吹いてくれました。

燕山荘は創業94年という話を聞いて、とても驚きました。
木材は第三ベンチの辺りから人力で上げたらしいです。



夕食後に外に出てみたら、テント場がテントでいっぱいになってました。



夕焼けが見れたらいいなと思って、小屋の前で西側の空のタイムラプス動画を撮ってみましたが、
この頃には雲がたくさん出ていて、夕焼けは見れませんでした。



反対に今度は東側がすっかり晴れて、安曇野の街がよく見えました。

夕食のときにオーナーが話していましたが、この時期は上昇気流でガスが上がってくるの当たり前で、
安曇野の町が見えることはほとんどないそうです。



夜、寝る前に外に出て星を鑑賞。
安曇野の夜景も綺麗でした。



翌朝は4時に起きて、ご来光を見る為に小屋の前で出待ち。



一応見れましたが、ガスが厚くてぼんやりした感じでしか見れませんでした。
まぁ、これはこれで綺麗ではあります。



5時に朝食。
偶然ですが、向かいの人が昨日の夕飯のときと同じです。



食後は喫茶室「サンルーム」でコーヒーブレイク。
喫茶室から西側の景色が見えるので、ここからご来光を見るのも良さそうです。



朝食後、他のお客さんはみんな出発し始めましたが、僕らはもう下山するだけでのんびりなので、
小屋の中を歩き回って他の客室をチェックしてみました。

これは本館の一般室。



ちなみに僕らの個室はこんな感じです。



別館の一般室は天井が高めです。
燕山荘は何度も増築しているみたいで、さらに奥には新館というもっと大きな建物もありました。
600人まで収容可能だそうです。



ヘリコプターで荷揚げをしてました。
荷物を吊って飛んできて、置いたらまた別の荷物を吊って飛んで行き、何度も往復していました。



一連の流れの動画はこちら。



ご来光のときはガスってましたが、その後は晴れて、昨日は見えなかった東側の山々もよく見えました。
右側の奥の方に富士山も写っています。



名残惜しいですが、燕岳に別れを告げて、7時半に下山開始。
5時間かけて登ってきた合戦尾根を下ります。



団体で登ってくる人が多く、すれ違うのが結構大変でした。
一番大きな団体は、地元の中学校の1年生の林間学校か何かで、100人以上いました。



ちょうど4時間で中房温泉の登山口まで下りて、そこから有明荘まで歩いて、温泉に入って昼ごはん。
2日間とも天候に恵まれて、最高の登山でした。


今回のルート

1日目
6:08 中房温泉

9:54〜10:50 合戦小屋

12:00〜14:00 燕山荘

14:35〜14:50 燕岳

15:15 燕山荘

2日目
7:30 燕山荘

8:15 合戦小屋

11:46 有明荘