日和田山


2015年6月30日

登山教室Timtamの岩登り教室で日和田山に行ってきました。

昔、HEIJIさんに教わりながら岩登りを始めたのも、この日和田山の岩場でした。
思い返せば、あれからもう3年です。

あのときは、HEIJIさんにセットしてもらったトップロープで登ることしかできませんでしたが、
今度は自分で支点の構築ができるようになる為に来ました。

Timtamの教室は少人数制で、講習の内容も生徒の要望を聞いてくれるので、
早速最初に支点の作り方を教えてもらいました。




終了点には大体ボルトが打ってあるので、
スリングを使って2点から固定分散でセットして、さらに別の支点からバックアップをとります。
ロープをかけるところには、環付きのカラビナと普通のカラビナを互い違いにしてかけます。

メモ
・角度は60度以内になるようにする。
・カラビナのゲートが岩側に向かないようにする。(基本は上からかけて回す)
・スリングは緩みがないように、カラビナに巻いて長さを調整する。
・バックアップのスリングはカラビナにはかけず、スリングに結ぶ。(上の写真ではマッシャー結び)
・トップロープで、岩角でロープが擦れる場合は、スリングを伸ばして岩角より下にカラビナをかける。
・トップロープの場合は流動分散でもいいが、流動分散の場合はスリングを結んで、
支点が飛んだときにカラビナが動く範囲を小さくする。
・マルチピッチの支点では流動分散を使ってはいけない。支点が飛んだときにビレイ点が動く為。



その後は登りの練習ということで、
男岩南面の一般ルート(5.5)を、まずトップロープで登って、
その後はリードクライミングのセカンドで登って、最後にトップで登りました。

メモ
・60cm、120cmスリングはハーネスのギアラックにかけず、たすきがけにしておくと片手で出せる。
・セカンドがトップをビレイするときは、落石に注意しつつ、クライマー墜落時の衝撃に備え、壁に体を近づける。
3つ目までクリップしたら、墜落してもそれほどの衝撃は来ないらしい。
・セカンドが登りながらヌンチャクを回収するときは、できるだけロープ側のカラビナから外し、
ハーネスのギアラックに下からかけておくと、次に出すときにすぐに出せる。
・トップは登りきって支点を作ったら、メインロープをインクノットで結んでセルフビレイをとる。
メインロープは伸びるので、墜落時の衝撃吸収に優れる。また、インクノットだと長さ調整がすぐできる。



その後は男岩の西面のステミング・フェイス(5.7)をトップロープで登りました。(黄色いロープの辺り)
普通に一発で登れたと思ったのですが、見ていた人から「途中でちょっと左にずれたから、あれは違う。」とか言われたので、
もう一回ちゃんと登り直しました。
ステミング・フェイスというルートは横幅が1メートルぐらいしかなく、横にずれると違うルートと混ざってしまうそうです。



ちなみに、今日は平日だったのですが、人が多くてすごい混雑でした。



昼ごはんを食べた後、今度はステミング・フェイスの隣のバルジ(5.8)にトライ。
既に結構疲れていたので、休憩している間に他の人が登るところを見せてもらって、
それから登ってみましたが、核心のところで次のホールドが見つけられず、
悩んでいるうちに腕がパンプしてしまってダメでした。



その後は子供岩で、岩場でのホールドへの体重のかけ方、
立ち込み方、体重移動の仕方、ホールドを効かせる体重のかけ方などを教わって、
実際に登ったりトラバースしたりして練習。



最後に、アルパインでリードが終了点に到着してからの一連の作業と、懸垂下降の注意点を教わって終了。
人数が少なくてほとんど先生が付きっ切りで教えてくれたので、内容が濃くて、すごく充実した講習でした。
色々と教わったのですが、やらないと忘れてしまいそうなので、早く実践したいです。

メモ
1.トップは終了点に着いたらまず支点を作ってセルフビレイ。
(一番良いのは腕以上の太さの生木、二番目はクマぐらいの大きさの岩、それらが無ければハーケン等)
2.「ビレイ解除」の声をかけて、セカンドから「ロープアップ」の声がかかったら、ロープを引っ張って、目の前のロープにかけていく。
3.セカンドから「ロープいっぱい」の声がかかったら、ビレイ器をセットして、準備ができたら「登っていいです」の声をかける。
・ATCガイドを使っての支点ビレイが一般的だが、途中で降ろすことができないので、沢などで水流のあるところを登るときは注意。
・エイト環を使っての支点ビレイも可能だが、ブレーキが弱い。メインロープが途中で岩角にあたっていれば可能。
・支点ビレイではなく、下向きのボディビレイが一番基本的なやり方。
下向きボディビレイだと、セカンドが墜落した際に自分が引っ張られてしまう。
メリットは、セカンドが到着した後にすぐに登り始められる。
・懸垂の支点は、基本的には捨て縄を使わない。
・懸垂の為にロープを投げ落とすときは、途中の木や藪でロープが引っかかる可能性がある場合は端を結ばないで投げ落とす。
結んだ状態で投げて引っかかると、回収不能になる場合がある。
・トップが懸垂で降りたらまずやること
1.ロープが動くか(回収可能か)を確認し、動かなければ残っているメンバーに捨て縄をセットしてもらう。
2.ルートが間違っていないかを確認する。
3.ロープの端を結んで持ち、2人目以降を懸垂させる。