葛葉川本谷
2015年6月22日
去年の4月から沢登りを始めて、これまでに何本かの沢を登ってきましたが、
これまでは全て登山教室で、先生に連れられて、大勢の他の生徒と一緒に登っていました。
いつか登山教室以外で沢に行きたいなぁと思っていましたが、
ビレイできる仲間も居ないし、自分で支点を作ることもできないので、
山岳会に入るまでは無理だと思って諦めていました。
ところが、前回のTimtamの教室のときに、
先生から「葛葉川なら一人でも行けるよ。ただし最初は滝をみんな巻いてね。」と言われたので、
ネットで色々と葛葉川本谷の遡行記録を見てみたところ、
2〜3箇所の難しいところだけ巻けばビレイ無しでほとんど登れるみたいだったので、
葛葉川本谷で単独での沢登りデビューをしてみることにしました。
小田急線秦野駅からバスに乗り、菩提原で降りてから歩くこと50分で、入渓点の「葛葉の泉」に到着。
湧き水を汲みに来ている人がたくさん居ました。
橋の先にある東屋で沢靴に履き替えて、入渓。
スタートしてすぐ、2〜3mぐらいの小滝が連続します。
考えてみれば、今までの沢ではいつも自分の前を誰かが歩いていたので、
基本的には前の人についていけば登れました。
今回は一人で、しかも初めての沢なので、小さな滝でも一つ一つ立ち止まって、
辺りを見回して登るラインを考えないといけません。
序盤の見どころ、ゴルジュの中の4段連瀑の最後の6mの滝。
右側からちょっと登り始めてみましたが、
直登すると水流をもろにかぶりそうだったので、諦めてちょっと手前を右から巻きました。
横向ノ滝。
この沢は5m前後の小さい滝が多いせいか、「沢登りルート120」の遡行図ではFナンバーが1つも振られていません。
その代わりに大きな滝には名前がついているようで、この横向ノ滝はそのうちの1つです。
ここまでは鬱蒼としていて薄暗かったですが、この辺りからは明るくなってきます。
横向ノ滝を正面から撮影。
沢で一度やってみたいと思っていた、スローシャッターでの滝の撮影です。
この為に三脚を持ってきました。
単独のときでないと難しいので、今回の沢ではここぞとばかりに多用しています。
他の人の記録では「黒い滝」とか「幅広滝」とか呼ばれている滝です。
この滝には正式な名称はないようですが、個人的には今回の沢で一番美しい滝だと思いました。
せっかくなのでセルフタイマーで自分も写ってみました。
ここの5m滝は右側を登ります。
その次の5m滝も右から。
この滝はどうやって登ったか覚えていません。
板立ノ滝(8m)。
この滝の直登は葛葉川本谷では一番難しいと言われているそうです。
巻くつもりでいましたが、近くで見てみたら、左端の方から登れそうだったので、やってみたら登れました。
曲がり滝。
2段目がなかなか難しいですが、水流の中に良いスタンスがあります。
ちょうどここまででスタートしてから1時間半でしたが、
この滝を登ったところで林道の下を通るので、そこから林道に出て終了することも可能です。
このチョックストーン滝を越えると、しばらく小さい滝が続き、その後はゴーロになります。
富士形ノ滝。
またセルフタイマーで自撮り。
撮影中に誰かに見られたら恥ずかしいなと思っていましたが、結局登り始めから山頂まで誰にも会いませんでした。
板立ノ滝を登れて調子に乗っていたので、ここも頑張って直登。
頭から水をかぶってずぶ濡れになりました。
ちょうど写真の位置から次のホールドが乏しく、板立ノ滝よりも難しく感じました。
富士形ノ滝を過ぎると、あとは大きな滝はなく、トイ状の細い滝をいくつか登ってしばらく行くと、
そろそろ遡行も終了の雰囲気が出てきます。
ここからのツメが、単独で行くにあたって一番心配していた部分です。
遡行図によると、つるつるの一枚岩を越えた辺りにあるピンクのリボンが目印で、
そこから踏み跡を辿って支尾根を上がると書かれていました。
ピンクのリボンがちゃんと見つけられるか不安でしたが、
写真のところの左側の方に、ピンクのリボンがあるのを発見できました。
15分ぐらい登ったところで、三ノ塔尾根の登山道に出ました。
ここまで登ってきたルートと比べると、すごく人工的な感じがします。
今日は晴れるという予報だったのですが、霧がすごいです。
三ノ塔に到着。
何も見えません。
少し座って休んでいたら、雨が降り始めたので、すぐに下り始めました。
下りは三ノ塔尾根を下って大倉に下山。
バス停の近くで猫が眠っていました。
今回のルート
9:35 葛葉の泉
↓
11:05 中間地点の橋
↓
12:15 遡行終了地点
↓
12:33 三ノ塔尾根
↓
12:43〜12:53 三ノ塔
↓
14:25 大倉