釜ノ沢東俣
2014年9月27日〜9月28日
上級沢登り教室で奥秩父の釜ノ沢東俣を遡行してきました。
今年の4月から通い始めた沢登り教室も今回で5回目。
そしておそらく今年最後の沢登りです。
これまでの4回は全て丹沢の沢でしたが、
今回は初めて奥秩父の沢を登ります。
集合場所は道の駅「みとみ」でしたが、
出発予定時刻が朝の7時なので、前日の深夜のうちに着いて、
道の駅の屋根の下にテントを張りました。
なんかホームレスみたいで、こんなことしていいのかな?って少し心配になりましたが、
周りにも同じ事をしている人がたくさん居ました。
なんだかんだで予定より少し遅れて、7時30分ごろに出発。
少し歩いたところで、西沢渓谷の案内図がありました。
西沢渓谷は観光地化されていて、観光ガイドブックなんかにも書かれていますが、
僕らはこの図には道が書かれていない、東沢の方に向かいます。
河原に降りたところで、ハーネスや沢靴を装着。
最高の天気です。
いよいよ入渓。
今回は沢の中で1泊するので、みんなザックが大きいです。
ホラ貝のゴルジュの入り口。
信じられない色の水です。
ここはゴルジュの中を通らずに、かなり大きく高巻きします。
東のナメ滝。
西のナメ滝。
丹沢の沢みたいに滝の登攀を楽しむというよりは、
穏やかな渓谷美を楽しむ感じです。
魚留ノ滝の前でお昼休憩。
こういうナメ滝が多いのも奥秩父の沢の特徴だそうです。
写真ではちょっと伝わりにくいけど、ナメ滝を水が流れるのがすごく綺麗です。
動画で撮ればよかったなと思いました。
魚留ノ滝は直登が難しいので、左側のスラブを登ります。
魚留ノ滝を越えると、釜ノ沢の名物の千畳のナメが始まります。
幅の広いナメが長く続いていて、すごく綺麗ですが、
ずっと水の中を歩くので足が冷たくなります。
さらに少し歩くと両門の滝。
右から来ているのが東俣で、左から来ているのが西俣です。
15mのヤゲンの滝。
ここは直登せずに高巻き。
ヤゲンの滝を越えてすぐのところがテント場になっているので、
今日はここで遡行を終えてテントを張ります。
もう16時を過ぎていて、薄暗くなってきていたので、
すぐに薪拾いと食事の用意を始めました。
夕食は5人ぐらいの班ごとで食べましたが、
僕らの班は栗ご飯とキムチ鍋。
1人のときはいつもアルファ米ですが、やっぱりちゃんと炊いて食べるご飯は美味しいです。
沢登りの夜と言えば、やっぱり焚き火です。
こないだの小川谷のときと違ってけっこう寒いので、
みんな焚き火の周りで暖まっていました。
2日目の朝ごはんはうどん。
今日も天気は良いですが、沢の中だからか、朝はけっこう冷え込みました。
2日目も7時30分頃に出発。
1時間ぐらいは沢の横の樹林帯をひたすら歩きます。
樹林帯の中にはキノコがたくさんありました。
しばらくして、今回初めての滝の直登がありました。
最後の方はナメを真っ直ぐ登ります。
ポンプ小屋に到着。
ここのすぐ上に甲武信小屋があります。
登山道に出たところで沢装備を外して、皆で甲武信ヶ岳の山頂まで行きました。
雲ひとつない快晴で、甲武信ヶ岳の山頂からは素晴らしい景色が見れました。
御嶽山の噴煙も見えました。
紅葉も始まりかけています。
帰りに甲武信小屋でトイレ休憩。
なかなか雰囲気のある小屋です。
看板がまたかっこいいですね。
入り口のガラスに、完全に僕が映り込んでいます。
下山途中の見晴らしスポットからは富士山もよく見えました。
下山がダラダラと長く、コースタイムで4時間の道のりでしたが、
途中でメンバーの1人が足首を捻ってしまったりして、
道の駅みとみに着いたのは17時30分頃でした。
それから反省会をやって解散し、家に着いたのは22時過ぎでした。
今回のルート
1日目
7:30 道の駅みとみ
↓
12:55 魚留ノ滝
↓
15:00 両門の滝
↓
16:15 幕営地
2日目
7:30 幕営地
↓
12:00 甲武信小屋
↓
12:50 甲武信ヶ岳
↓
13:12 甲武信小屋
↓
17:30 道の駅みとみ