新茅ノ沢
2014年4月27日
2012年の終わり頃から、HEIJIさんに岩登りを教わっていましたが、
実はHEIJIさんの岩登りレッスンは去年の12月の第7回で終了してしまいました。
HEIJIさんからは、「これからも続けるつもりなら山岳会に入った方が良い。」と言われましたが、
自分としてはこれまで通り、暇なときに気ままにのんびりやっていこうと考えていたので、
今後どうやってスキルアップをしていこうか悩んでいました。
そんな折に、たまたま神奈川県山岳連盟のサイトを見ていたら、
岩登りや沢登りの教室があるのを発見し、
まずは沢登り教室に参加してみることにしたのです。
教室ではハーネスやカラビナなどの道具は貸し出ししてくれるのですが、
足回りの装備だけは自分で用意しなければならないので、
モンベルの沢靴と、沢靴用の靴下と、沢用のスパッツを買いました。
沢靴は沢で滑らないように靴底がフエルトになっています。
一ヶ月ぶりに丹沢に来ましたが、すっかり春らしくなってました。
今回の教室は一泊二日の日程になっており、
一日目は山岳スポーツセンターでロープの結び方や登り方の講習を受けます。
クライミングボードで登攀の練習。
僕は今回がクライミングボード初体験です。
講師の先生は簡単そうに上の方まで登っていましたが、
僕は6枚目の辺りまで登るのがやっとでした。
実技講習の後は、机上講習もあり、
沢用の道具や用語の説明や、新茅ノ沢のルートの説明を受けました。
講習の後は懇親会。
普段はもっと簡単な料理らしいですが、
今回は講師の方の一人が料理好きな方で、色々作ってくれました。
懇親会の後は、明日の朝食のすいとんを皆で作って、
23時頃に就寝。
二日目は5時に起きて6時頃に山岳スポーツセンターを出発し、
林道を1時間ぐらい歩いて、7時40分頃から新茅ノ沢に入渓。
すぐにF1があるので、トップロープをセットしてもらって登ります。
ちなみに沢登りでは、滝のことはF1とかF2とかいうみたいです。
FはFallの略で、下流側から数えて1つ目の滝だったらF1です。
これがF2で、今回のルートでは一番難しい部分だそうです。
意外に滝の流れの中に良い感じのホールドがあります。
そしてF3、F4と5mぐらいの滝が続きます。
F5の滝はこの沢で一番大きい滝らしく、大棚という名前がついています。
講師の方の話では、見た目ほど登るのは難しくないということでしたが、
今回は左側を巻きます。
大棚の後はしばらく緩やかなところが続きますが、
小さな滝がちょこちょこあります。
F6。
真ん中の水流の辺りにしっかりしたホールドが多く、思い切って滝に入ると安定して登れます。
ずぶ濡れになりましたが、個人的にはここが一番気持ちよかったです。
今回の最後の滝、F10。
F10を過ぎると涸沢になりますが、雪渓が残っていて、スノーブリッジになっていました。
この雪渓を越えたところで左側に降りる必要があったのですが、
ちょうど微妙な位置で雪渓が終わってしまっていて、左側に降りれなかったので、
講師の方に雪渓の上に固定ロープをセットしてもらって、
雪渓のなるべく厚い部分を選んで一人ずつトラバースして渡りました。
その後は尾根に上がって烏尾山の山頂を目指します。
登り始めてから6時間で烏尾山に到着。
休憩時間も含まれていますが、予定より大分時間がかかりました。
今回の教室は、定員25人に対して受講者9人と少なめの人数でしたが、
人数が多ければ滝の通過の待ち時間が増えるので、もっと時間がかかるそうです。
下山は烏尾尾根で降りて、15時40分に山岳スポーツセンターに到着。
そんなこんなで、僕にとっては初めての沢登りでしたが、
滝の水流の中を登攀するのが、思っていた以上に気持ちよく、とても爽快でした。
水を浴びながら登ったら、夏でも少しは涼しく登れそうです。
とりあえずもっと他の沢も登ってみたくなりました。
今回のルート
7:30 新茅山荘
↓
13:34〜13:45 烏尾山
↓
14:42 新茅山荘