西穂高岳


2013年9月10日〜9月11日

山登りを始めたときから、いつかは北アルプスに行きたいと
ずっと思っていたので、とうとう来れたという感じです。

高速バスで新宿を7時に出て、途中の平湯温泉バスターミナルに着いたのが11時半。
そこからバスを乗り継いで、12時半に新穂高ロープウェイの乗り場に到着。



前回のテント泊は南アルプスの鳳凰三山でしたが、
あのときは荷物が重くて登りで大変な思いをしたので、
今回は標高2156mまで一気にロープウェイで行きます。

なんと、新穂高温泉駅(1117m)から西穂高口駅(2156m)まで、約1000mの高さをほんの12分程度で上ってしまい、
鳳凰三山のときは登山口から1000mの登りで4時間もかかったのになぁと思うと、
文明の利器の力の偉大さを感じずにはいられません。



13時45分に登山口を出発して、15時ちょうどに今日の目的地の西穂山荘に到着。



9月の平日だというのに、結構たくさんの人が居ます。



意外にテント泊の人は少ないみたいで、僕らのテントを含めて3張りだけでした。
左のテントが僕らのですが、こうして見るとなんか小さいですね…。

西穂山荘には、名物の「西穂ラーメン」があると聞いていたので、
1日目のお昼ご飯はラーメンにしようと楽しみにしていましたが、
テントを張り終わってからラーメンを注文したら、
「ラーメンは15時で終わりなんですよ…。」
と言われてしまい、仕方なくコーヒーとドーナツを買って食べました。



その後は特にすることもないので、
テントの中で横になったり、眺めのいい場所でぼんやりしたり、
夕焼けを見たりしながら時間をつぶし、
19時ぐらいに夕飯を作って食べました。

そういえばここまで書いていませんでしたが、
今回のパートナーは前回のテント泊のときと同じTです。

夕飯を食べ終わって、20時には消灯して床に就きました。
前回のテント泊では周りのテントからの声が聞こえて眠れなかったので、
今回は耳栓を用意してきましたが、これが凄まじい力を発揮してくれました。

これまでに何度か山の中で泊まってきましたが、
テントでも山小屋でもどういうわけか眠ることができず、辛い思いをしてきました。
今回もなかなか寝付けはしませんでしたが、いつの間にか深い眠りに落ちていて、
朝になってTに起こされました。本当に耳栓さまさまです。



2日目の朝。
4時過ぎに起きて、朝食を食べたりテントを撤収したりして、6時に西穂山荘を出発。
西穂山荘には荷物置き用の棚があるので、テント装備はそこにデポさせてもらって、
身軽な状態で西穂へアタックです。



西穂高の稜線は鋸の歯のようにギザギザしており、いくつものピークがあります。
その最初のピークが西穂独標です。
独標のてっぺんにはたくさんの人が立っています。



独標まで来ると、稜線の先の方まで見渡せます。
ピークが連なって見えますが、手前の尖っているのがピラミッドピークと呼ばれているところで、
2つ目に見えるのが西穂高岳の主峰です。
その先に間ノ岳、天狗岩、ジャンダルム、奥穂高岳と続いています。



噂どおり、独標から先の道は険しく、高度感のある岩場や岩のヤセ尾根が続きます。



前回のときのTは文句ばかりでしたが、
今回のTはとても頼もしく、トップでガンガン登ります。



あっという間にピラミッドピークに到着。
最高の天気です。



振り返ると、独標が結構低く見えてます。
その先には西穂山荘の赤い屋根があり、さらに奥には焼岳も見えます。
そのさらに奥の方には乗鞍岳も見えますが、雲海から出ている感じが素敵です。



ピラミッドピークの先も岩場が続きます。



岩場だとパッと見ではルートが分からないので、岩にペイントされた○印を辿ります。
たまに間違った方に進んでしまうと、×が書いてあったりします。



山頂直下の岩場が一番傾斜がありました。
Tのことが少し心配でしたが、ここでもトップでガンガン登ってます。



無事に西穂高岳の主峰に到着。
今日は本当に天気も良く、最高です。
Tもどことなく満足そうです。



西穂の頂まで来ると、ここまで見えなかった北側の方の視界が一気に開けます。
奥穂高から右の方へは吊尾根の先に前穂高、奥穂高の北には北穂高、
そのまた北には南岳、そしてさらにその北には、槍ヶ岳がチョコンと尖っています。

西穂から奥穂までの稜線は、剱岳の別山尾根と並んで、
一般登山道の中では最難関ルートと言われているそうです。



下りは来た道を帰ります。
遥か先に見える西穂山荘の赤い屋根を目指して頑張ります。



12時に西穂山荘に到着して、昨日食べられなかったラーメンを食べられました。

後はデポしておいた荷物を回収してから下山し、
またロープウェイで下界まで下りて、ロープウェイ乗り場の隣にあるホテル穂高で温泉に入って、
高速バスに乗って20時半に新宿に到着。
移動時間が長くて大変だったけど、憧れの奥穂高や槍ヶ岳を見ることができて本当に感激でした。

今回のルート

1日目
13:45 新穂高ロープウェイ西穂高口

15:00 西穂山荘

2日目
6:00 西穂山荘

7:30〜7:35 西穂独標

8:00〜8:15 ピラミッドピーク

9:05〜9:30 西穂高岳

10:20 ピラミッドピーク

11:00 西穂独標

12:00〜12:35 西穂山荘

13:25 新穂高ロープウェイ西穂高口