高尾山


2013年1月15日

山登りを始めてから、情報収集の為に「山と渓谷」や「岳人」などの雑誌を毎月読んでいますが、
冬になってからは雑誌で紹介される山が雪山ばかりになり、
雪山の写真ばかり見ているうちに、いつしか僕も雪山に登ってみたくなりました。

しかし雪山というと、雪崩とか吹雪とか怖いイメージがあるし、
一人で始めるのは危険そうなので、当分は手をつけられないなぁと思っていました。

それで、標高の高い雪山に行くのはとりあえず諦めて、関東地方で雪が降ったら、
近くの低山に行ってみようと思い、雪が降るのを待っていました。

そうして、待ちに待った雪が、とうとう1月14日に降ったのです。
しかも翌日の15日の天気予報は快晴。
15日は僕は仕事でしたが、夜勤なので、始発で行って、
帰ってからすぐ眠れば大丈夫だろうと思い、ついに雪山デビューをすることにしました。
雪山デビューと言えばやっぱり最初は高尾山しかないと思い、
京王線の始発に乗ってみたら、6時15分に高尾山口に到着。
ちょっと早すぎたみたいで、まだ真っ暗でした。



今回は稲荷山コースを登ります。
何しろ初めての雪山という事で、一応アイゼンやスパッツ等の装備はそろえてきましたが、
登り始めは意外にもほとんど雪がありません。



登り始めて30分ほど経った頃に、ようやく朝日が差してきました。



登るにつれて雪も多くなってきまして、



この辺りからは道がどうなっているのかよく分かりませんが、
トレースがしっかりついているので、とりあえず辿っていけば安心です。



イスはカマボコみたいになってました。



山頂近くはかなり雪が深く、膝の辺りまで雪がありました。
こうなるとスパッツは必須ですね。



ここの階段を登れば山頂です。



ついに山頂に到着。
いやー、すごいです。一面真っ白のフワフワです。
イスも雪で埋まっています。



見晴らし台のところは綺麗にラッセルされていました。
富士山もよく見えます。



おそうじ小僧はベテランのコックさんみたいになっています。



見事な雪桜です。



奥高尾の方も雪で真っ白になっていたので、
時間があれば陣馬山まで行きたいところでしたが、やっぱり夜勤なのですぐ帰ることにしました。
下りはつり橋が見たかったので4号路をチョイス。
なんと、今日は誰も4号路を通っていないみたいで、トレースが1つもありません!

かなりテンションが上がってしまい、満面の笑みでバージンスノーを踏みまくりながら、
新雪をフミフミする快感に酔いしれていましたが、
10分ほど歩いたところで登ってくる人とすれ違いました。

そこから先は、それまでのような高揚感は無くなり、淡々と下山。
やっぱりバージンスノーかそうじゃないかっていうのは、
ほんのちょっとの違いかもしれないけど、気分的には全然違うものです。



つり橋にも雪が積もっていました。重そうです。



4号路を抜けて参道に出ました。
この後は舗装された道路を駅まで歩きましたが、
山の中よりも道路の方が、雪が凍っていて歩きにくかったです。
結局今日は一度もアイゼンを装着しませんでしたが、
むしろ参道ではアイゼンがあった方が歩きやすいかもしれません。

そんなこんなで9時半に駅に到着。
今日は天気も良く、最高の雪山デビューでした。
高尾山でこんなに積もっていたということは、奥多摩や丹沢ではもっと凄いんでしょうね。
北アルプスとかの本格的な雪山は無理でも、とりあえず雪の低山をもうすこし歩いてみたいです。


今回のルート:高尾山口駅−(稲荷山コース)−高尾山−(4号路・1号路)−高尾山口駅